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「化粧教室で高齢者が元気はつらつ」横浜市が資生堂と新手の介護予防に挑戦

元田 光一=テクニカルライター【2017.2.13】

[画像のクリックで拡大表示]
写真1●「いきいき美容教室」で化粧療法を受ける高齢者
療法を意識することなく、化粧用品の使い方などを教わるだけで元気になる効果が期待できる。

 「きちんとお化粧するなんて久しぶり。なんだかウキウキする」「プロに教わると、やっぱり、きれいになるものね」「せっかくだから、今日はこのままお出かけしようかしら」。2016年5月から12月末まで、横浜市の全18区のうち14の区で実施された「いきいき美容教室」の様子である。会場は各区役所の庁舎や地域ケアプラザ、自治会館など。1会場につき20人から50人の区民が参加し、化粧品会社から派遣されたインストラクター、いわゆるメイクアップのプロが、高齢者に合った化粧の仕方を教えた。約50%が70代で、60代が約20%と続き、80代以上も約15%いた。

 運営したのは資生堂ジャパン。「化粧の力で+5歳の健康寿命を目指す」という化粧療法を開発し、2013年から全国各地で美容教室を開催してきた。同社が横浜市に、高齢者の介護予防に貢献したいと提案したのは2015年4月のこと。提案を受けた横浜市は、介護予防事業を担当する健康福祉局において、実際に効果がありそうか、市民にメリットがあるかなどを検討し、同年9月に資生堂ジャパンとの連携協定の締結に至った。市の担当者は、「これまで実施してきた介護予防プログラムは、体操など運動が中心だった。化粧療法という新たな取り組みの話を聞き、これは面白いと思った」と語る(写真1)。

 病気を治すことが最優先となる医療や介護の現場においては、命に影響を及ぼさない化粧は、あまり重要視されない。健康状態を判断するうえでの邪魔になりやすいことから、化粧そのものが禁止されることも多い。これに対し資生堂ジャパンは、高齢期の“生きがい感”と化粧行為に密接な関係があり、化粧行為はコミュニケーションのツールとしても有効であると捉え、2013年7月から全国の特別養護老人ホームやリハビリテーション病院などで、高齢者に向けた化粧療法プログラムを展開してきた。

 この取り組みが、2014年には経済産業省が推進する「平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択され、東京都健康長寿医療センターと共同で「美容的ヘルスケアサービス提供による介護費用削減効果の検証」を実施した(検証機関2014年6月~2015年2月)。

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