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リアル“人生ゲーム”で商店街を活性化

楽しさは伝わる。まずは自分が楽しむ――出雲市経済環境部産業政策課主任 田中寛氏に聞く

佐保 圭=ライター【2017.11.10】

3回目からは補助金なしで

――前例のない「リアルな人生ゲーム」は、どうやって組み立てられていったのですか。

 ゲームで使用する紙幣などのグッズづくりは、いろいろな人たちが協力してくれました。

――ゲームのルールやマス目の内容、必要なアイテムの構成は?

 そこは私が一人でやりました。村上龍さんが書かれた『13歳のハローワーク』を買ってきて、それを参考にプレーヤーに割り振る職業を100個つくって、それに合わせてゲームの原資となる初任給を何パターンも考えて、頭の中でスタートからゴールまでの参加者の動きを何度もシミュレーションして、それぞれの店舗に参加者が訪れる確率をすべて計算して、釣り銭として準備しておくゲーム用の紙幣の額や枚数を想定して……結構、たいへんでした(笑)。

――「まちあそび人生ゲーム」のマス目の構成要素として、このイベントには、どれくらいの数の店舗が参加したのですか。

 平田本町商店街のほぼすべての店舗が参加してくれました。ただ、ゲームとして成立させるには30店舗くらい必要だったので、商店街の外からも募って、空き店舗や軒先に出店してもらっています。

――学校などの出店もあるようですが。

 参加してくれた学校は、このイベントに出店することで、学校での研究成果を発表したり、部活として商品開発した製品を販売したり、医療専門学校生が血圧測定などの簡易健康診断で経験値をあげたりできるので、とても喜んでもらっています。こちらとしても、とても助かっています。

――どのように助かっているのですか。

 「まちあそび人生ゲーム」では、商店街の方はそれぞれ自分のお店にいて、参加者に対応しなければなりません。ですから、商店街の方たちにスタート・ゴール地点である本部の運営を手伝ってもらうことはできません。第1回と第2回までは、地域商店街活性化事業の補助金を使えましたが、2014年10月開催の第3回からは補助金が使えなかったので、バイト代を払って、本部運営のための人員を確保することはできませんでした。そこで、地元の学生のみなさんに、活動の場としてのお店を提供する代わりに、本部の仕事も手伝ってもらおうと考えたわけです。

――学生にお店を提供する代わりに本部の仕事も手伝ってもらうというWIN-WINの関係構築が「まちあそび人生ゲーム」の運営コストを下げているわけですね。

 実は、活性化に取り組んでいる商店街は、なんらかの形で地元の学校と協力関係を築いているところが多い。千葉県船橋市や福井県小浜市もそうです。学生にお手伝いしてもらうのは、ふだんからイベントでお付き合いしている地域にとっては、決して敷居の高い取り組みではないようです。

企画・運営
  • 日経BP総研


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