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キーパーソン登場

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「地方創生」の順番は、まず個人、家族、コミュニティ、そして地方

アウトドアを軸に地方創生に挑む――スノーピーク山井太社長に聞く

渡辺 博則=日経BP総研 ビジョナリー経営研究所【2017.9.4】

十勝をアウトドアの聖地に――世界中から人を呼ぶ

――なるほど。そうして新たな北海道・十勝のプロジェクトなどへ進んでいった。十勝では、帯広市なども出資するDMO(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)の新会社も設立しました。

 そうですね。今、当社の中でも大きなプロジェクトの1つが十勝です。十勝については、(指定管理者として4月から運営に携わっている)「スノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールド」の1施設だけにとどまらず、アウトドアを軸に十勝19市町村の全体的な観光戦略を手掛けるDMO「デスティネーション十勝」を設立しました。この新会社には帯広市も出資をしていて、当社が49.2%。あとは北海道銀行、北洋銀行、帯広信用金庫、JTB北海道、電通が出資をしています。社長は、私です。

 このDMOは自治体も出資しており、公的な面もある組織です。ここで十勝のアウトドア観光戦略を練って、十勝をアウトドアの聖地にしていく。世界中からアウトドア・パーソンが十勝に来るようにすることを実際に狙っています。

 ここでは、着地型コンテンツを20〜30ぐらいつくるつもりです。十勝地方には19の自治体があるので、少なくとも1自治体1つ以上はつくろうと思っています。

2017年4月からスノーピークが運営管理を開始した「スノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールド」(写真:スノーピーク)
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――既に動いているプロジェクトはありますか?

 具体的な名前はまだ言えないのですが、あまり活用されていない、非常にもったいないことになっている既存の施設を、私たちの知見とノウハウで、アウトドア・パーソンにとって魅力的な施設につくり換えるという作業をしています。

――十勝では、これからどんな可能性があるんでしょうか。

 前段階として、十勝で2月に実施したグランピング(グランピング=グラマラス+キャンプの合成語)のモニタリングプログラムの様子などを見ていただけると、スノーピークがどのようなプラットフォームになれるかというのがお分かりいただけると思います。

 十勝には、様々なアウトドアのアクティビティがあります。熱気球の会社もあるし、幻の魚・イトウ釣りをやっている会社もあるし、フライフィッシング、トレッキングのガイドもいます。でも、全部バラバラなんです。

 それを私たちのグランピングの仕組みを使って、組み合わせて提供してみたのがモニタリングプログラムです。グレードの高いフレンチの料理を出して、あとはもともと十勝にある自然資産や、アウトドアのツアーをパッケージにして提供しました。

 夜の気温はマイナス15度だったんですが、こうした厳しい環境下でのグランピングは、ほかではできないと思います。これができる技術、しつらえなどを提供できる――。それがスノーピークの強みなんです。

 モニタリングプログラムでは、世界を見てきたりラグジュアリーに詳しかったりする著名な方々や、雑誌メディアを招いて、これらのツアーの価値がいくらあるかということをモニターしてもらったんです。一番安く値付けした人が20万円、一番高い人が50万円の値付けをしてくれました。

 地元にいると、なかなかその土地の魅力について気づいていなかったりします。例えば、犬ゾリのアクティビティを1万円で提供しているとします。それだけでなく、宿泊や熱気球など他のコンテンツを組み合わせることでバリューアップし、20万円や50万円のツアーをつくることが可能になります。これは、全国でイベント開催し自然を知り尽くし、商品、サービスを持っている企業ならではの強みだと思います。

スノーピークが2月に開催した「十勝グランピングモニタリングプログラム」(写真:スノーピーク)
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