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もっと効率よく税金を使うには、公民連携が必要

民間とのワンストップ窓口開設から約1年――桑名市長 伊藤徳宇氏に聞く

聞き手:黒田 隆明 構成:山田 哲也=イデア・ビレッジ【2017.12.27】

60年持つ施設を建てる必要があるのか?

――コラボ・ラボ桑名では、民間が自由に提案する「フリー型提案」のほかに、市が抱える課題に対して、民間からの提案を募る「テーマ型提案」も受け付けています。2019年10月には、テーマ型提案としては初めて、桑名駅西側の土地区画整備事業で、中断移転住宅に対する提案の採用が決まりました。このテーマで民間からの提案を募集した経緯を教えてください。

 区画整理事業は、パズルゲームのように「Aさんが移ったところにBさんが移る、Bさんが移ったところにCさんが……」と進めると、非常に時間がかかります。そこで、皆さんに1カ所の仮の住宅に移ってもらって区画整理を進め、また戻っていただくという中断移転を採用すれば早く事業が進みます。中断移転にしないと本当に時間が掛かってしまいます。桑名でも既に40数年掛かっており、このまま中断移転を行わなければ、さらにあと何十年という時間がかかります。

 中断移転という手法までは決めたものの、役所の中だけで考えると、仮の住宅にも関わらず、ものすごく立派な市営住宅を建てようとしてしまいがちです。というのも、行政の建物は非常に頑丈なつくりで、60年持つような施設を建てて、そこにたくさん住んでもらおうというのが基本的なスタンスになるからです。

 しかし、「そこまでの施設をつくる必要が果たしてあるのか。ほかに何かよい方法があるのではないか」ということでテーマ型募集をかけたのです。

 この方法は、市が想定していた手法と比べて、建築コストが下がり、建築期間が短縮されるため区画整理事業がすぐにスタートし、なおかつ、事業終了後は更地になって、その時の課題を解決するための施設を新たにつくることができます。

 中断移転については各地の視察に行きましたが、大抵は60年持つ市営住宅を建てて、そこに移すというやり方でした。そのやり方も間違いではないとは思いますが、長い目で見るとベストではないと思います。

中断移転住宅整備における民間提案内容(資料:桑名市)
[画像のクリックで拡大表示]

――そのほかに、テーマ型提案を進めている案件はありますか?

 2つのサウンディング調査を実施して民間事業者の意見を聞きました。市役所の駐車場と、長島の交流施設「又木茶屋」の活用方法についてです。

 市役所の駐車場は有料ですが、ほぼ無料に近い形なので、ビジネスとしての視点からすると別の方法があるのではないか。それを探るためのものです。

 長島の交流施設は休館中ですが、維持していくだけで赤字が出ている状況です。壊すという手法もあるが、地域の人の愛着もある。何とかいい形で活用してもらえる事業者はいないのかを探ろうというものです。こちらは現在、調査結果を踏まえ、プロポーザルで事業者の公募を行いました(注:2018年1月中旬に結果公表予定)。

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