• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

自治体トップが語る

記事一覧

「聖地巡礼」成功の決め手は、若い人に響くSNSの徹底活用

アニメ「君の名は。」ブームを地域活性につなげる――飛騨市長 都竹淳也氏に聞く

聞き手:麓幸子=日経BP総研マーケティング戦略研究所長・執行役員、構成・文=新田嘉人【2017.4.11】

「体験する観光」から「撮る観光」へ

――飛騨市図書館の“巡礼客”への柔軟な対応は、SNSでも話題になっていました。

 映画のイメージとして登場している飛騨市役所に隣接する飛騨市図書館では、館内の写真撮影の対応がファンから圧倒的な支持を受け、マスコミでも大きく取り上げられました。

 公立の図書館ですから、通常ならば「館内は他のお客様のご迷惑になるので、写真撮影はご遠慮ください」と貼り紙をするのが一般的な対応かもしれません。しかし、飛騨市図書館では、職員たちで話し合い、受付に申し出て許可書をうけとれば、誰でも館内を自由に撮影できるようにしたのです。さらに「SNSに撮影した写真を投稿する際は、ぜひとも飛騨市図書館に来たよと書いてください」と貼り紙をしたところ、さらにファンの関心を集めるようになり、図書館のリツイート数も1万3000件を突破しました。このリツイート数は閲覧回数に換算すれば、ざっと100万ビューにもなるので、想像以上に大きな効果をもたらしたことになります。実際、その後テレビや新聞、ラジオ、雑誌など立て続けに飛騨市がメディアに取り上げられたのは、やはりこの数字の果たした役割がとても大きかったと思っています。

飛騨市図書館では管内の撮影をOKにしたことでSNSに投稿が急増。大きな効果をもたらした。館内には専用コーナーが登場。
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
訪問者が熱い思いをノートやカードに書いていた

――市長も就任以来、飛騨市の観光PRにおいて、SNSの情報発信にも随分力を入れているそうですね。

 若手職員や図書館の職員の情報発信とその効果に私自身も大いに刺激を受けました。映画の中で取り上げられていたバス停の標識が路線バスの運行廃止とともに撤去されているのに気づけば、その職員が探し出し、映画と同じ場所に設置したことをSNSで報告しました。すると「飛騨市長、神対応」といったリツイートがあっという間に3000件にも達し、この時、あらためてSNSの影響力の大きさを思い知らされたのです。と同時に観光のスタイルが「見る観光」から「体験する観光」へ、さらに今は「体験する観光」から「撮る観光」へ変わってきていることも実感しました。

 聖地巡礼者の旅行の目的は、ただ単に映画のシーンを見るために現地に来るのではなく、主人公に思いを馳せながら作品の追体験をしたいんだということにも気づかされました。そこで自分たちはその環境整備に取り組むべきだと確信したのです。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
バス停の標識を映画と同じ場所に設置したことをSNSで報告。すると「飛騨市長、神対応」といったリツイートがあっという間広がった。中にもノートが
企画・運営
  • 日経BP総研
健康ソリューション

<新設!>医療、福祉、スポーツ、ウォーキング、食育……「健康」と地域活性化を結び付けた取り組みが活発化しています。


お知らせ

記事サーチ

都道府県別記事一覧

「新・公民連携最前線」の掲載記事を都道府県別にご覧いただけます。「地方創生」「CCRC」「コンセッション」など注目キーワードの記事一覧も用意しました。

ページトップへ