• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

地域を元気にするCSV

記事一覧

第4回 教育総合サイトに地域コンテンツ、東京書籍

赤池 学=一般社団法人CSV開発機構理事長【2015.11.10】

[画像のクリックで拡大表示]
東京書籍の教科書(写真:東京書籍)

  私は、東京書籍の「新編化学」や「科学と人間生活」など、高校理科教科書の企画・執筆に関わっている。そこでは商品や施設開発を行うデザイナーとしての生業を生かし、顧客企業の最先端の研究や技術情報を教科書につないできた。例えば、東京書籍の「新編化学」には、私が提案した「化学の星」と名付けた企画ページがある。化学を学んだ人々が、いかにして化学会社やベンチャー企業、そして伝統工芸の担い手、研究者、経営者、技能者になったのかを紹介するレポート記事だ。様々な職業人の存在と、そこに至る学びや経験を幼い時代から伝えることは、多様なQOL(Quality of Life)を考える、大切な契機になるはずだと考えたからである。

  しかし、企画、執筆、検定、改稿、印刷・製本というタイムラグを要する教科書出版の宿命により、掲載した技術情報は、常に「浦島化」してしまうという課題を抱えていた。

  インターネットを使った教材であれば、印刷・製本の工程を省略できる。また、検定不要の教材なら、タイムラグはさらに短くなる。東京書籍ICT事業本部が立ち上げた学習支援サイト「EduTown(エデュタウン)」がその一例である。インターネットに接続したデジタルテキストなら、リアルタイムの地域や企業の情報を、学校教育の現場に直接つなぐことができるという理屈である。

  「EduTown」は、「未来を担う子どもたちと、それを育む先生のための教育総合サイト」をコンセプトに立ち上げたウェブサイトで、2014年9月にオープンしてから1年が経過し、利用者の数は100万人に達するまでになった。そこで取り扱うコンテンツは、1)今日的教育テーマ、2)先生方のサポート、3)ショップの展開、の三つである。

  特に注力しているのは、地方自治体や地域の提携企業からの支援を受けつつ、教科横断的な視点から充実させている「1) 今日的教育テーマ」の内容である。なかでも、キャリア教育の支援を目的にした「EduTownあしたね」は現在、全国の小・中学校6000校に利用されており、地方自治体や地方金融、地場企業が開設した地域版として、「東京都」(企画・取材:城北信用金庫)「神奈川県」(企画・取材:横浜銀行)「三重県」(企画・取材:東産業)「愛媛県」(企画・取材:西条市)を開設し、様々な分野で地元に根差して働く約300人分の人々のインタビューを掲載している。

[画像のクリックで拡大表示]
「EduTown」のトップページ(左)と「EduTownあしたね」の愛媛県のページ(上)(資料:東京書籍)
[画像のクリックで拡大表示]

  例えば愛媛県の西条市では、みかん農家など地場産業に携わる人たちを取材し、ウェブ教材として地元の学校で活用している。こうすることで子どもたちが地元のことを知り、自分と地域の将来について考えるきっかけができるのである。

「EduTownあしたね」のステークホルダーのイメージ(資料:東京書籍)
[画像のクリックで拡大表示]

  また、教材としてのワークシートを併せて開発し、視聴学習後、子どもたちが自分の将来について考えることができるサイトとして運営している点も「EduTownあしたね」の大きな特徴である。

企画・運営
  • 日経BP総研


お知らせ

記事サーチ

都道府県別記事一覧

「新・公民連携最前線」の掲載記事を都道府県別にご覧いただけます。「地方創生」「CCRC」「コンセッション」など注目キーワードの記事一覧も用意しました。

pickup

ページトップへ