• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

地域を元気にするCSV

記事一覧

プロジェクト編 第6回

地方創生ファンド(フューチャーベンチャーキャピタル)

「もりおか起業ファンド」のケースを中心に

一般社団法人CSV開発機構・編【2017.3.16】

 京都市に本社を置くフューチャーベンチャーキャピタル(FVC)の「地方創生ファンド」は、全国の地域金融機関ととともにファンドを組成し、創業間もないそれぞれの地域の地元企業にリスクマネー(資本金)を提供、地域経済の活性化に金融という側面からの貢献を目指している。投資後も株主として経営に関与しながら企業価値の向上・事業の拡大を支援する手法が特徴だ。FVCは既に全国10カ所でこうした「地方創生ファンド」を組成・運用しており、各地域で成長企業を育てようとしている。

「地方創生ファンド」では、地域の創業率を向上する「創業」、地域の廃業率を減少させる「事業承継」、地域課題の解決に取組む「CSV」を地方創生ポートフォリオとし、最適解を提案する。また、これらのファンドを適用した事業、ビジネスモデルには、様々なハンズオンプランを用意し、事業の永続化、バリューアップを目指す(資料:FVC)
[画像のクリックで拡大表示]

ファンド組成にとどまらないFVCのベンチャー支援

 ベンチャーキャピタルといえば、成長が期待できる創業期の企業に対して投資を行い、企業価値を向上させたうえで、株式上場などの機会で保有する株式を売却し、投資を回収するというビジネスモデルが一般的だ。これに対してFVCのビジネスモデルは、地域金融機関や自治体との連携により、必ずしもIPOを目指さない企業に対しても資金を投入し、必要な経営支援を行いながら企業を成長させ、ある程度安定成長期に入った段階で、経営者や取引先などに株式を売却することで投資を回収するというものだ。

 選りすぐりの一社を上場させて大きな利益を狙うのではなく、少しでも多くの企業を成長企業に育てて地域経済を活性化させることで利益の拡大を目指しているのである。

 また、これらのファンドでは、投資委員会による審査を経た出資先について、FVCが月1回から四半期に1回会社を訪問して事業活動をモニタリングし、必要なサポートを逐次提供する体制が敷かれている。単なる資金提供ではなく、事業を成功に導くための経営支援が実務レベルで提供される仕組みとなっているのだ。

 地方創生を推進していくうえで、地方における創業支援の中核的存在として機能することが期待されているのが、地方銀行や信用金庫、信用組合などの地域金融機関である。地域金融機関は元来、地域の中小事業者のメインバンクとして、経済の支援・活性化の推進役として機能を求められてきた。しかし、人口減少による市場の縮小、低金利政策による収益の圧迫など、厳しい経営環境が続く中、金融資産保全を優先し「担保」や「保証」を重視した低金利融資中心の事業運営が主軸となり、担保や保証が十分に用意できない将来性のある中小企業への資本投入などリスクマネーの提供が進まない現状がある。FVCの「地方創生ファンド」は、こうした地域金融機関の課題解決に向けても貢献しているといえる。

企画・運営
  • 日経BP総研
お知らせ

記事サーチ

都道府県別記事一覧

「新・公民連携最前線」の掲載記事を都道府県別にご覧いただけます。「地方創生」「CCRC」「コンセッション」など注目キーワードの記事一覧も用意しました。

pickup

ページトップへ