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世界の“自ら稼ぐ”都市

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第15回 ドイツ・フライブルク市ボーバン地区――居住地区からクルマを排除

環境配慮型の都市計画を推進、環境産業の成長とエコツーリズム拡大へ

藤堂 安人=日経BP総研 クリーンテック研究所【2018.1.5】

 ドイツ南西に位置する、人口約20万人の地方都市フライブルク市は、環境に配慮した都市として世界的に知られる。多くの観光客がエコツーリズムで訪れることでも有名だ。省エネ住宅を推進し、再生可能エネルギーを導入することで、2030年までにCO2排出量を1992年比40%削減することを目標に掲げる。都市計画としては、LRT(Light Rail Transit)と自転車優先、市街地への自動車乗り入れ規制という交通政策でも世界の最先端を走っている(図1、2)。

図1 フライブルク市の中心街を走るLRT(撮影:日経BP総研 クリーンテック研究所)
図2 フライブルク市でみかける自転車風景(撮影:日経BP総研 クリーンテック研究所)

再開発地区に3タイプの省エネ集合住宅を建設

 フライブルク市の環境政策をけん引する先進的な地区として、1997年から再開発が進められているのが、同市南端に位置する38haのボーバン(Vauban)地区である(図3)。同地区はもともと第二次世界大戦でフランス軍に占領され、戦後も同軍の兵営地になっていた。89年のベルリンの壁崩壊によって旧東ドイツへの防衛線を確保する必要がなくなり、92年7月にフランスからドイツに返還された。

図3 フライブルク市ボーバン地区の航空写真(出所:フライブルク市)

 ボーバン地区の人口は現在約6000人。同地区の大きな特徴の一つは、住宅がすべて集合住宅であることだ(図4)。これは戸建てに比べ集合住宅の方がエネルギー効率の点で優位との考え方による。建築に当たっては、約30人からなる居住者グループを結成して建物のコンセプトなどを決め、市に申請して土地を購入し、共同で建設する。

図4 フライブルク市ボーバン地区の集合住宅(撮影:日経BP総研 クリーンテック研究所)

 ボーバン地区の住宅には、「低エネルギー住宅」「パッシブ住宅」「プラスエネルギー住宅」という3タイプの建物がある。ドイツ国内の平均的な住宅では、年間250kWh/m2を消費するのに対し、低エネルギー住宅は年間65kWh/m2以下、パッシブ住宅は15kWh/m2以下しか消費しない。

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