• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

世界の“自ら稼ぐ”都市

記事一覧

第2回 スペイン・バレンシア市――IoT活用で社会インフラを改善、産業振興も狙う

藤堂 安人=日経BPクリーンテック研究所【2016.9.20】

 欧州を中心に、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を活用して、交通や廃棄物、エネルギー関連の社会インフラを改善しようという機運が高まっている。その先頭を走るのがスペインの各都市だ。

 サンタンデール市、バルセロナ市、バレンシア市といったスペインの各都市では、街中にセンサーネットワークを張り巡らし、情報をクラウド(IoTプラットフォーム)に集約(図1)。このデータに基づいた街の状況の見える化、インフラや施設の最適制御などの取り組みを活発化させている。各都市の狙いは、第1に市民サービスを効率化してQoL(生活の質)を高めること、第2に都市データを公開してIT関連のベンチャー企業を育成し、産業振興を進めることである。

図1●サンタンデール市に導入されたIoTベースのワイヤレスセンサーネットワーク
無線通信機能がついたIoTノード(赤色)間で協調的に通信を行いながらゲートウェイ(オレンジ色)に情報が集められる。さらに、GPRSやインターネット経由でIoTプラットフォームサーバーに情報が集約される(出所:Smart Santander)
[画像のクリックで拡大表示]

 中でもバレンシア市は、データ活用の推進に積極的だ。同市では、政府系機関のInnDEA Valenciaが主導して都市の交通情報や地図情報のオープンデータ化を推進している。InnDEA Valenciaには100社以上の企業が参加して、各種データを活用するためのコンピュータシステムやアプリケーションの開発を進めている。スペインの大手通信事業者であるテレフォニカと共同で、オープンデータ活用のための情報プラットフォームも構築しつつある。情報の種類を識別するためのインジケーターを定義し、各データにインジケーターを付けることでデータの使い勝手を高めている。

 定義されているインジケーターは(1)市行政、(2)市民活動、(3)行政サービスの3つのレイヤーから成り、全部で約700種類ある。さらに収集する情報の種類を増やしていくことも検討している。例えば自動車やバスなどの流れに関する情報に加えて、歩行者の情報をモニターすることによって、市内を移動するための情報・サービスをより精緻にしようとしている。テレフォニカはここで構築したプラットフォームを他都市にも横展開することを狙っている。それに伴い、同プラットフォーム向けのアプリケーションを開発するベンチャー企業の収益アップにつなげていく考えだ。

企画・運営
  • 日経BP総研
健康ソリューション

<新設!>医療、福祉、スポーツ、ウォーキング、食育……「健康」と地域活性化を結び付けた取り組みが活発化しています。


お知らせ

記事サーチ

都道府県別記事一覧

「新・公民連携最前線」の掲載記事を都道府県別にご覧いただけます。「地方創生」「CCRC」「コンセッション」など注目キーワードの記事一覧も用意しました。

ページトップへ