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<動画公開中> BSジャパン〔BS7ch〕コラボ 第7回

尾畑留美子氏(尾畑酒造専務取締役)

平島 寛=アイ・エス・エス【2016.8.18】

新・公民連携最前線×BSジャパン〔BS7ch〕 コラボレーション企画
「まちづくりマスター ~切り拓くものたち~」
毎週月曜日 夜11時55分より放送(2016年7月4日~8月22日)

廃校を酒蔵として再生、島の内外をつなぐ拠点に【新潟県佐渡市】

取材中の尾畑氏。尾畑氏は大学卒業後、東京で映画の仕事に携わった。1995年に夫(平島健氏。現、尾畑酒造代表取締役)とともに地元に戻って蔵元を継いだ(写真:平島 寛)
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 佐渡島で廃校になった小学校を酒蔵として再生。酒造りにとどまらず、酒造りを学びに外から人がやってきて、島内外の人たちが交流する特別授業も開かれる――。ここ佐渡島の「学校蔵プロジェクト」を牽引するのが、地酒「真野鶴」を造る尾畑酒造(創業1892年)の五代目蔵元、尾畑留美子氏だ。

 舞台は、「日本で一番夕日がきれいな小学校」と言われながらも2010年、創立136年の歴史に幕を閉じた旧西三川小学校。廃校を仕込み蔵として再生するという構想を描き、「朽ちた校舎は見たくない。やらねばならぬ」と奮い立った。「佐渡でやるからこそ意味があることをやりたい」との信念で、酒造りの仕込み蔵に加え、学びの場、交流の場、環境の場として学校を再生した。

 製造免許の取得、酒米(カキ殻を通した水を利用)の調達、蔵の設計や場所選定に苦労しながら、学校蔵が完成したのは2014年。酒造りでは、100%佐渡産の酒米・越淡麗を使用した純米酒「学校蔵」を製造する。酒造りを学びたい人のためのカリキュラムを組み、2015年から仕込み期間中(5~8月)に受け入れを始めた。

  「佐渡から考える島国ニッポンの未来」をテーマとする「特別授業」は2014年から数えて今年で3回目だ。「佐渡は様々な課題を抱える日本の縮図と言われる。だからこそ、佐渡は日本の課題を考えるのにふさわしい場所。佐渡を希望が見える、可能性が感じられる、何かに出会える場所にできれば、日本の課題解決も見えてくる」(尾畑氏)。年々、参加者が増え、今年は島内外そして米国からも、高校生から70代までの100人超が参加した。「多様な人たちが一つの教室で交流することで、化学反応が起こる。島外の人たちが、佐渡にしかない宝物に気付かせてくれる」。

 環境面では、酒米だけでなくエネルギーも“佐渡産”にこだわり、東京大学国際高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)との共同プロジェクトの一環でプール跡に太陽光パネルを設置。酒造りのエネルギーの40%を賄っている。

 若い頃、佐渡から“田舎脱出”を図った尾畑氏。地元に戻って旧西三川小学校を見たり、海外で見聞を広めたりしたことで、改めて佐渡の魅力と可能性に気付いた。「尾畑酒造は100年以上酒造りを続けているが、地元の米、水、人を必要とする酒造りは地域に活力があってこそ続くもの。酒は地域の物語を伝える語り部であり、酒造りは地域づくりそのものだ」と熱く語る。

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学校蔵(旧西三川小学校校舎)外観(左)と、「特別授業」を行う教室(中央)。「幸醸心」(幸せを醸す酒造りを進めるとともに、佐渡と世界をつなぐ酒造りを目指す)が“校訓”だ。右は見学に来た高校生。(写真:平島 寛)
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取材を受ける尾畑氏(左)と、蒸米を放冷しているところ(中央。写真右手前が杜氏)。いずれも仕込み室での1コマ。右写真は純米酒「学校蔵」に使用する酒米を育てる水田。カキ殻を通した水を利用する(写真:平島 寛)

 

まちづくりマスター ~切り拓くものたち~ 第7回
第7回 尾畑留美子氏(尾畑酒造専務取締役)2016年8月15日(月)夜11時55分~深夜0時00分

まちづくりマスター ~切り拓くものたち~
BSジャパン〔BS7ch〕

■訂正履歴
初出時、記事中2カ所「特別事業」とありましたが正しくは「特別授業」でした。お詫びして訂正します。記事は修正済みです。 [2016/8/15 10:15]

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