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まちづくりマスター ~切り拓くものたち~

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北川フラム氏(アートディレクター)

石井 和也=日経BPヒット総合研究所【2016.8.1】

地域のおじいちゃん、おばあちゃんを笑顔にしていく

 瀬戸芸の作品制作は、国内外の有名アーチストが、集落に入り込み、住民にあいさつをするところからが始まる。しかし、最初から簡単に島には溶け込めたわけではない。芸術祭も回数を重ねるごとに、アーチストやそれを手伝うこえび隊のボランティアサポーターたちも地域に受け入れられるようになり、逆に地域の人たちが差し入れをしたり、手伝ったりするような関係性が生まれてくる。そして、一緒に作ったということで作品に愛着が生まれ、積極的に芸術祭に参加するようになり、アーチストやこえび隊の隊員たちとつながり、島の人たちの孤立感は緩和されていった。

 「地域、世代、ジャンルの違う人たちが関わることで何かが生まれてくる。3年に1度のお祭りで、地域のおじいちゃん、おばあちゃんを笑顔にしていく」と北川氏。島や地域、住民の活力を取り戻すこと。これが瀬戸芸や越後妻有で北川氏が進めてきたまちづくりのテーマでもある。

 このボランティアサポーターという、心強いファンの存在が芸術祭には欠かせない存在。「芸術祭では、大都市圏や海外からの大量のボランティアサポーターが芸術祭の大きな力になっており、地域の閉鎖性に穴をあけてくれた。地域だけでなく、都市も限界なのは明らかで、地域は都市から人を呼び込み、都市は自分の居場所を求め、田舎や里山、里海に関わり持ちたい。都市と地方の間でギブアンドテイクの関係ができ始めている」と北川氏は見ている。

 作品制作にあたったこえび隊は、春会期だけで延べ600人近くを数え、ほかに多くの住民も関わっている。

スナッフパペッツ「瀬戸内の巨大パペッツ」。本島と沙弥島で春に上演された(Photo:Shinrato Miyawaki)
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切腹ピストルズ「せっぷくぴすとるず神出鬼没船」。船を仕立てあちらこちらの島々を訪問する(Photo:Shintaro Miyawaki)
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