• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

食育先進都市、バークレー

記事一覧

学校を起点に地域の「食」を変える、アリス・ウォータース氏

地産地消、オーガニックの“レジェンド”が食育を語る

聞き手:高橋 博樹 構成:黒田 隆明【2017.6.19】

「いつでもどこでも食べられる」わけではない

(写真:宮原 一郎)
[画像のクリックで拡大表示]

――“おいしい革命”とは、どのような考え方、活動なのでしょうか。

 とても簡単にできることです。簡単に達成できること。

 まず最初にお伝えしたいのは、“おいしい革命”は、本で学ぶものでも、哲学的なものでもないということです。その方向に歩みを進めればすぐに、おいしいものをつくるとても興味深い人たちに出会うでしょう。そして、地域だけでなく、農業を行っているコミュニティとつながっていきます。私にとってそれは、毎日の仕事の上でとても大きなエネルギーになっています。毎日ワクワクしています。

 人は誰しも、自然に触れたい、仲間と一緒に料理をつくり、食べたい、子どもを巻き込みたい、世界の状況を知りたいという気持ちを持っていると思うのです。だからこそ、そこにアプローチすることで、皆が反応するのです。

 そしてそれは、自然のリズムに立ち戻ることであり、とても美しいことでもあります。日本の人々は、旬や多様性の美しさを知っていますから、すぐにその感覚につながることができるでしょう。

――旬が大事なのですね。

 とても大事。一番大事なことです。今の米国のファストフード文化の中では皆、「いつでもどこでも食べられる」と信じていて、旬や多様性を尊重しません。それは農業システム全体に害を及ぼしています。なぜならそれは自然に反することだから。人々は常に旬ではない果物や野菜を食べているから、いいものが出てきても、それらに興味を示さないのです。

――そうした中で、人々にスローフードへの理解を深めてもらうのは大変そうです。

 本当にとても大変でした。なぜなら学校教育の中でファストフード文化が子どもたちに教え込まれるからです。早い方がいい、多い方がいい、いつもある方がいい。画一化していること、統一されていることがよしとされ、「時は金なり」という考え方を教えられています。

 その中で育った子どもたちが、食べものに恋をしたり、習慣を変えたりするのはとても難しいことです。それは私たちの体に害を及ぼし不幸せにしたり、人生の中で自分に良くない選択をしたりする原因になっています。だから、学校から始める必要があるのです。まだ子どもたちが小さいうちからの食育が大事なのです。

企画・運営
  • 日経BP総研
健康ソリューション

<新設!>医療、福祉、スポーツ、ウォーキング、食育……「健康」と地域活性化を結び付けた取り組みが活発化しています。


お知らせ

記事サーチ

都道府県別記事一覧

「新・公民連携最前線」の掲載記事を都道府県別にご覧いただけます。「地方創生」「CCRC」「コンセッション」など注目キーワードの記事一覧も用意しました。

ページトップへ