私は2006年から「公民連携」という世界で生きています。世の中に「公民連携」という言葉が浸透していなかった10年前からこのリングで戦っています(笑)。
「生きるとは戦うこと」と昔の偉人がおっしゃったかどうかはわかりませんが、この10年間はまさに、生まれ育った地域が生きていくための「戦い」の連続でした。
2007年に公民連携で紫波中央駅前を開発する(※)と発表したら、「どうせ無理」と町民、新聞から袋叩きにあいました。この駅前の敷地に岩手県フットボールセンターを誘致したら、「嘘つくな!」と信用してもらえませんでした(笑)。
図書館に民間テナントを入れて、その賃貸料で図書館を運営すると言ったら「そんなの無理だ。面倒くさそう」と身内だと思っていた紫波町役場からも反対され、図書館に居酒屋を入れると言ったら「そんなの無理だ」と地元の社長連中に嘲笑されもしました。
紫波町で一番大きい産直(紫波マルシェ)をつくるといったら、大手スーパーの経営者が入居を希望していたテナントに「すぐに潰れるからやめておけ」と言ってテナント入居を断念させました。バレーボール専用体育館を作るといったら「どうせ無理。バカか?」と周りの人99%に言われました。