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地域電力システム探訪

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地域新電力の中之条パワー、7月から家庭向け小売りを開始

2016年度中に1000世帯の獲得が目標

神保 重紀=日経BPクリーンテック研究所【2016.7.11】

 JR上野駅から特急電車に乗って約2時間で、群馬県の北西部に位置する中之条町に到着する。温泉で有名な草津町に隣接し、同町にも四万や沢渡といった古くから知られる温泉がわき出る。森林が町の面積の8割以上を占め、農林業と観光が産業の柱となっている。

 同町では7月1日から、家庭や法人など低圧の需要家を対象にした電力の小売りの受け付けがスタートし、9月にも供給を開始する。小売電気事業者は中之条パワーだ。同社は、中之条町が60%、新電力のV-Powerが40%出資し設立した一般財団法人・中之条電力の100%子会社の株式会社である。昨年12月から町役場など高圧の需要家である公共施設30カ所に電力を販売している。

 中之条パワー代表取締役の山本政雄氏は「今年度中に1000世帯の獲得が目標」と話す。同町の世帯数は6776世帯(2016年7月1日時点)なので、世帯カバー率は約15%という強気な目標だ。

 自治体が中心となり、エネルギーの地産地消を掲げる電力会社は「地域新電力」と呼ばれ、2013年10月に発足した中之条電力は日本初だ。低圧の需要家を対象にした小売りでは、4月に開始した福岡県みやま市が出資するみやまスマートエネルギーに先行を許したものの、いよいよ家庭向けに参入した。

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「再生可能エネルギーのまち中之条」を宣言した中之条町役場
(出所:日経BP)
「エネルギーの地産地消」を強調する中之条パワーのウェブサイト
[画像のクリックで拡大表示]
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