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人口は減っても元気なまちづくり

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第5回 熊本県天草市――陶磁器のブランド化などで移住者数は県内一

石井 和也=日経BP総研マーケティング戦略研究所【2017.6.27】

古くは島原天草一揆の舞台となり、最近では世界遺産候補「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」としても話題になっている熊本県天草市。同市でいま、“産業のタネ”として、そして、地域の魅力として育てようとしているのが、天草陶磁器だ。その注目度は年々高まってきている。

天草陶磁器を代表する、地元窯元・丸尾焼の店舗。様々な作品が並ぶ(写真:GOTO AKI)
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 天草市は、熊本県南西部に位置し、天草上島と天草下島および御所浦島などで構成する天草諸島の中心部に位置している。本渡市・牛深市・有明町・御所浦町・倉岳町・栖本町・新和町・五和町・天草町・河浦町の2市8町が合併し、2006年3月27日に誕生した。人口は2017年5月現在で約8万3000人。このところ年に1200~1300人ずつ人口が減少し、県内で減少数が最も多い地域になっている。「高校を卒業すると進学や就職のために熊本市内や福岡市などに移り住んでしまい、地元に戻ってこない」(天草市)という。こうした若年層の転出超過は多くの地方の自治体が抱える問題だ。

 一方で、県内で最も移住者が多いのも天草市の特徴だ。2016年は100人前後の移住を記録し、右肩上がりで徐々に増えている。

 市では、先輩移住者を移住・定住コーディネーターとして非常勤職員に採用したり、定住促進奨励金(最大20万円)や家の改修費の補助などを手厚くしたりと、移住促進策に力を入れているのはもちろん、天草エリアの魅力発信に力を入れて移住促進につなげようとしている。

 市がアピールする天草の魅力としては、まず世界遺産候補になっている歴史、そして、海産物の宝庫でありイルカウォッチングの舞台にもなっている海洋資源がある。それに加えてもう1つ、大きな柱となるのが天草陶磁器だ。

 実は天草エリアは、有田焼などの陶磁器の原材料となる陶石の一大産地。国内で生産される陶石の約8割が天草陶石とも言われている。そんな原材料の産地から工芸品の産地へと舵を切り、天草陶磁器を全国ブランドに育てようとしているのだ。

天草市の上田陶石が発掘を手がける鉱床。豊富な埋蔵量を誇る(写真:GOTO AKI)
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高級磁器に使われるランクの高い陶石(写真:GOTO AKI)
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