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麓幸子の「地方を変える女性に会いに行く!」

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里山保全で地域に愛され、100年続く産廃会社にする

Vol.07 石坂典子さん(石坂産業代表取締役社長)

聞き手:麓幸子=日経BPヒット総合研究所長・執行役員、取材&文=西尾英子【2016.12.1】

利益の中から地域に還元できるようになるべき

――そんななか、地域特化型ビジネスという考えが里山保全につながり、さらに生物多様性の森づくりへと展開していったのですね。

石坂:地域の人たちに聞いた声がヒントになっています。例えば、あるおばあちゃんの「昔はこの辺り一面にやまゆりの花が群生していて素敵だったのよ」という言葉から、咲かなくなった理由を紐解くと、生態系の変化が原因だと分かりました。地域の人達が愛していた光景を復元できないだろうかと考えるうちに、単なる森の保全活動が「生物多様性の森づくり」へと変わっていきました。

 その結果、2012年、生物多様性の定量評価制度であるJHEP認証で日本最高ランク(AAA)を取得。でも、人が来ない森では意味がないし、もったいない。どうすれば森に人を呼べるのかというところから、環境問題が楽しく学べる体験型環境教育フィールド「三富(さんとめ)今昔村」をつくるという発想につながっていきました。

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環境問題が楽しく学べる体験型環境教育フィールド「三富今昔村」は2014年にオープン。ミニSL「くぬぎ号」は子どもたちに人気。中には「くぬぎの森鎮守神」もある。見学者が散策を楽しめるよう遊歩道も整備した(写真:5点とも鈴木愛子)

 ――最高ランクの取得は、日本では2社だけだそうですね。ですが、保全活動には莫大な費用がかかるのではないですか。

石坂:毎年数千万円のお金がかかっています。こうした活動を続けるには、廃棄物の適正な処理単価をいただき、利益の中から地域に還元できるようにならないといけない。それは、廃棄物を出す側の責任だとも思うのです。廃棄するものにお金をかけたくないという考えも根強いですが、それだと相互発展しあえる世の中にはなりません。

 私たちがどういった大義をもって活動しているかを地域の人たちに知っていただきたいという思いから、地域コミュニティクラブ「やまゆり倶楽部」もつくりました。現在、理念に共感し、応援してくださる方々が法人会員含め、3200人ほどいらっしゃいます。入会金や会費はいただいていません。

地域コミュニティクラブ「やまゆり倶楽部」は、石坂さんの理念に共感した3200人の会員が参加(写真:鈴木愛子)
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