今、日本では「働き方改革」をかけ声に、雇用の変革が始まりつつあります。フレックスタイム制や週休3日制、テレワークやワークシェアリング、子育て・介護短時間勤務制度の導入……。様々な取り組みを行う会社が増えています。同じ仕事内容であれば同じ賃金を受け取れる「同一労働同一賃金」のルール作りや副業・兼業に関する議論も活発になってきました。
 さらにこの先には、AIやロボット、IoTなどのテクノロジーがどんどん身近に入ってきて、我々の仕事を劇的に変えていくことは間違いありません。果たして今から数年~10数年後、我々の「ビジネススタイル」はどう変わるのでしょうか。
 そこで今回は、いつものように筆者の“妄想力”全開で、働き方が柔軟になり、多様化が進んだ202X年のビジネススタイルを想像してみます。登場するのは、本連載の第7回「まるで別世界! 10年後の家電量販店で若者カップルを待ち受けていたモノ達」で登場したA君の彼女、Cさんです。好評の近未来仮想ストーリー「ちょっと先の未来」第8話スタートです!

「ちょっと先の未来」 第8話

「3時からの打ち合わせまでに、急いでまとめなきゃ」


 ひっそりと静まり返ったサテライトオフィスで、超薄型のタブレット端末を片手に持ちながら、つぶやいているのはCさんだ。Cさんの仕事は、マンションデベロッパー「未来不動産開発」の空間デザイナーである。


 空間デザイナーとは何か? 聞きなれない職業だが、顧客の要望を聞いて、新築マンションの部屋の内装や調度品などの設備設計を行う仕事である。Cさんの会社には経理などごく一部を除いて部門・部署のような縦割りの組織はなく、ほとんどの業務をTF(タスクフォース)という形で、チームを組んでこなすスタイルを採用している。


「そろそろ時間だわ! ワークフローツールに作成したデータを流し込んで、と……ギリギリ準備OKね」


 そうつぶやくやいなや手元のタブレット端末で通知音が鳴り、SNSのチャットメッセージが表示された。打ち合わせ相手であるIさんからだ。


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 Iさんは、協力会社のデザイナーである。Cさんが自分ではできない高度な作業を依頼している。


NextCさんとIさんは、音声チャットを使って仕事の話を…