今回は、「家電製品」のお話です。2016年の家電量販店は、テレビや洗濯機、冷蔵庫などおなじみの家電製品が並ぶいわゆる「大きな電器屋さん」ですが、10年後の未来も同じような家電製品を同じように販売しているとは到底思えません。
 ITをはじめとする新しいテクノロジーの登場・普及により、2020年代の家電製品・家電量販店の姿は、おそらく今とは大きく様変わりしているはずです。具体的に何がどう変わるのか。いつものように筆者が独断と偏見、そしてちょっぴり妄想を加えてストーリーを考えてみました。好評の近未来仮想ストーリー「ちょっと先の未来」第7話スタートです!


「ちょっと先の未来」 第7話

 202X年の秋、A君とCさんが出会ってはや1年が経ち、二人のお付き合いも相当深くなっていた。でも、22歳で大学生のA君は、ここしばらくは就活で大忙し。同じ歳だが学年的には一つお姉さんのCさんは、ひと足早く就職し、社会人1年目で忙しい日々を送っていた。
 秋に入ってA君の内定もようやく決まり、あとは半年後の卒業を待つばかり。今日は久々のドライブデートだ。ところが、朝からあいにくの雨模様。台風くずれの低気圧が猛威を振るっている。そうこうしているうちに、とうとう目的地には大雨警報まで出てしまった――。


(写真:PIXTA)
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A君:あー今日はダメだな。久々のデートなのにな~。目的地を変えなきゃ。


Cさん:ねえ、この道の先、最近オープンした大きな家電量販店があるんじゃない? そこへ行ってみたいな。


A君:そういえば、国内最大級だとかテレビで言ってたな。じゃあ、他に行くあてがないからそうしようか。僕も見てみたいモノ(新型のVRゲーム機)があるし。


(写真:PIXTA)
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 2人は、予定を変更して、Cさんがリクエストした郊外の超大型家電量販店へ向かうことにした。自動運転車を巨大な駐車場に置き、二人は売り場へのエレベーターに乗った。駐車場から売り場へ通じるエレベーターには、店内のフロアマップが貼り付けてあった。


A君:広そうだな。


Cさん:家電製品だけでなく、インテリアや家具、そのほか何でもあるね。食品売り場まであるわ。


A君:EV(電気自動車)の販売コーナーもあるぞ。こうなると、もはや電器店じゃないな・・・(で、話題のVRゲーム機はいったいどこに…)


売り場のフロアに到着し、エレベーターの扉が開く。


A君:うわー、すごい広いな!


Cさん:何かやっているわ。


 入ってすぐのところでは、家電製品ではなく、なぜか「ベッド」の新製品展示イベントが行われていた。そこには、202X年モデルの最新ベッドや寝具がずらりと並んでいた…。


Next202X年の家電量販店は「何でも売っている百貨店…