「変革を生み出す力」を知るうえで役立つ記事を、日経BPネットの連載からピックアップして紹介するこのコラム。今回は、人気連載『小沢コージの鉄板CAR研究~愛されクルマには「秘密」がある』からマツダ ロードスターに関する記事を取り上げる。
 たった一つのプロダクトの登場が、世界を大きく塗り変えてしまうことがある。デジタルやITの分野では、まだ日本発のプロダクトやサービスが世界を塗り変えたと言える例は数少ないが、それ以外の分野に目を向けると、注目すべき事例がいくつもある。
 その代表例がマツダのスポーツカー「ロードスター」だ。「2人乗り小型オープンスポーツカー」というジャンルを一躍有名にし、ギネス記録を打ち立て、それを自ら次々と更新するほど世界中で売れに売れた。その秘密はどこにあるのか。記事を読めば分かるだろう。

記事中で登場する人名や肩書き、数字などはすべて掲載当時の情報です。

 人気のクルマは、なぜ愛されるのか、なぜ奇跡を起こすのか。そしてなぜ売れてしまうのか。テクニカル、マーケティング、そしてキャラクターと、様々な視点から、愛されクルマの「秘密」に迫る「小沢コージの鉄板CAR研究」。今回は4代目となるマツダ新型「ロードスター」を取り上げる。ロードスターは「2人乗り小型オープンスポーツカー」としての最多販売台数でギネス記録を更新し続けるなど、全世界で髙い人気を誇る。採算がとれないといわれるスポーツカーにおいて、なぜロードスターは26年間も作り続けることができたのか。ロードスターの奇跡の秘密を小沢コージが探る。

26年間にわたり世界35カ国で愛され続ける例外中の例外

 この6月に遂に4世代目が発売されるマツダの2シーターオープン、ロードスター。サイズやエンジン排気量こそ異なれ、同時期にデビューした軽2シータースポーツのホンダS660と比べる人がいるが、それはまるで違うとオザワは感じている。

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 ロードスターは初代が1989年5月に北米で登場し、11年後の2000年に世界で初めて累計生産が53万1890台に達して「2人乗り小型オープンスポーツカー」として英国ギネスに認定された。以降04年に70万台、07年に80万台、そして2015年1月には95万台を超え、順調にギネス記録を更新し続けている。

 それ以前は英国のMGBが約18年間で約52万台作られたと言われており、その後絶えている。おそらくこれほど世界で愛されるスポーツカーは空前絶後であり、今後生まれることもないだろう。

 なぜ、ロードスターは奇跡を起こせたのか?

Nextバブル期だからこそ企画できたピュア過ぎる遊びグル…