世界では対戦型のコンピューター・ゲームを“eスポーツ”と呼び大いに盛り上がっている。多数のアスリートやプロチームが存在し、将来はオリンピック競技になる可能性まであると言われている。ところがゲーム大国のはずの日本は、eスポーツ後進国。ようやくeスポーツで稼げるチームが登場し始めたところだ。はたしてゲームをプレーすることでどのくらい稼げるものなのか? eスポーツに挑戦する日本のプロチームに迫る!
熱狂渦巻く大会場を埋めつくした観衆たち。その声援が一際大きくなると、いよいよ優勝を決める決勝戦が開始される。舞台正面の巨大スクリーンに映し出されているのは、なんとコンピューター・ゲーム。近年、世界的な盛り上がりをみせる“eスポーツ(Electronic sports)”の大会には、優勝者に億単位の賞金が払われるイベントもあって、世界的人気を誇るプロチームやプロゲーマーが多数存在している。
中でも、今盛り上がっているeスポーツが、世界で最もプレイヤー人口が多いとされる『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンズ)』通称“LoL”だ。2016年、日本でも日本語版の運営が始まり、公式リーグ戦も行われるようになった。
そうしたeスポーツで活躍するプロチームのひとつに、DetonatioN Gaming(デトネーションゲーミング)がある。そのLoL部門チーム DetonatioN FocusMeは、2015年からフルタイムの給与制を採用。選手は6LDKのマンション、その名も「ゲーミングハウス」で共同生活を送り、日々、ゲームの腕を磨いている。
プロのゲーマーといえば“魂の16連射!!”の高橋名人くらいしか思い浮かばない世代にとって、はたしてゲームで本当に生活できるのか、どんなトレーニングを行っているのか想像できない。そこで、彼らが所属する株式会社Sun-Gence(サン・ジェンス)代表取締役社長の梅崎伸幸氏に、eスポーツの展望や選手生活について聞いた。