2017年5月1日から運行開始となり、大きな話題を集めているのがJR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」。斬新かつ新しい旅の形を提案していると、鉄道ファンだけにとどまらない人気を博している。事実、旅行代金は32万円から95万円と高額にも関わらず、すでに来年3月出発分まで完売しているというほどだ。そんな輝かしい成功の立役者となったのが、本プロジェクトのプロデュースを手掛けた奥山清行氏。「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」として注目を集め、Ken Okuyamaの名前で知られている世界的に有名な工業デザイナーである。
 これまでにE6系秋田新幹線やE7系北陸新幹線、山手線新車両E235系などのデザインプロデュースも行っており、いまや鉄道事業の発展には欠かせない一人でもあるが、これまでに携わってきたプロジェクトは多岐に及び、その活躍はとどまるところを知らない。大学卒業後より海外に渡った奥山氏は、アメリカをはじめ、ドイツ、イタリアといった世界を舞台に経験を積み、長年モノづくりの第一線を走り続けている。そんな、奥山流モノづくりの神髄に迫るべく、前編では「TRAIN SUITE 四季島」誕生までの経緯やデザイナーとしての役割について聞いてみた。

(インタビュー・文=志村昌美、インタビュー写真=武田光司)


奥山清行氏
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