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常識を越えろ! 変革者たちの挑戦ビジネス

なぜ燃費は偽装されたのか【前編】 ――日本には燃費を取り締まる法律がない!?(1/4ページ)

2016.06.01

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業界再編という予想外の展開を迎えた三菱自動車工業の燃費不正問題。この騒動は燃費とは何かを改めて考える機会となった。カタログ値と実燃費に乖離があることは知っていても、燃費の計測方法や法整備まで熟知していたユーザーは皆無に等しいだろう。なぜ不正は起きたのか。一連の騒動をモータージャーナリストの清水和夫氏が解説する。

 三菱自動車工業が燃費試験で不正を行っていると公表したのは2016年4月20日のことでした。対象車両は三菱自動車の軽自動車「eKワゴン」「eKスペース」と、日産自動車にOEM供給している軽自動車「デイズ」「デイズルークス」の計4車種。これまでの販売台数は三菱自動車が15万7千台、日産が46万8千台です。

燃費不正が明らかになった三菱自動車「eKワゴン」(左)と日産自動車「デイズ」(右)

 三菱自動車にはリコール隠しの過去があるので、第一報を聞いたときは「またか」と思うのと同時に、今回は三菱自動車の不祥事というだけでは片付かないだろうとは思っていました。その予感は的中し、5月12日に三菱自動車が日産から多額の出資を受けることが発表されます。日産は当初、OEMで不正に巻き込まれた被害者であり、その事実を指摘した白馬の騎士という立ち位置でしたが、1カ月もたたないうちに事態が急変したのです。

 その後、SUV「RVR」やプラグインハイブリッド車「アウトランダー」でも燃費試験に不正があったことを公表。5月18日には三菱自動車の相川哲郎社長と中尾龍吾副社長の辞任が発表されました。さらに、スズキも燃費試験が不適切だったことを公表しています。自動車業界で何が起きているのかを紐解く前に、まずは騒動の発端である三菱自動車の燃費不正とは何か、詳しく見ていきましょう。

燃費不正問題で相川社長が辞任することに(写真:AP/アフロ)
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