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常識を越えろ! 変革者たちの挑戦ビジネス

究極の少量多品種化を実現! 半導体業界を揺るがす「ミニマルファブ」(6/6ページ)

2016.05.18

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大量生産の薄利多売のビジネスモデルは行き詰まる

 さらに、原氏は2012年5月に「ミニマルファブ技術研究組合」を設立した。その目的は、経済産業省の支援の下、2012年6月~2015年3月にわたり実施された国家プロジェクト「革新的製造プロセス技術開発(ミニマルファブ)」を推進するためだ。目標は、世界初となるミニマルファブの実用化である。同組合には、ファブレス研究会に属している企業の中から中堅・中小企業を中心に約30社の半導体製造装置メーカーが参画した。

 その成果が、2016年4月に、東京都武蔵野市の横河電機本社内にオープンしたミニマルファブのインキュベーションセンター「横河ミニマルアプリケーションラボ」である。今後、ミニマルファブ技術研究組合の一員で、横河ミニマルアプリケーションラボを運営する横河ソリューションサービスでは、ミニマルファブに関するコンサルティングから販売、導入、アフターサービスまでを担っていく。

 「世界規模で需要が飽和していった場合、これまでの大量生産のような薄利多売のビジネスモデルでは、いずれ経営が行き詰ることは明白です。しかも、1社の勝ち組企業のみが1つの技術、1つの商品のみで市場を独占するという現在の状況は、決して健全とはいえません。現にインテルは今年4月、不振が続くパソコン向け事業を縮小するため、全社員の11%に当たる1万2000人を削減すると発表しています。それに対し、今後、ミニマルファブのような装置が普及することで、誰もがアイデア次第で、画期的な製品を作り出すことができる時代が実現できると考えています」。原氏はこう意気込む。

 次回は、ミニマルファブの具体的な装置の機能と横河ソリューションサービスの役割について見ていこう。

(取材・文/山田 久美=科学技術ジャーナリスト)

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