「デジタルビジネス」が注目されています。センサー、インターネット、クラウドなどデジタルテクノロジーによって、製品やサービスなどビジネスそのものを作り直すことを意味します。IoT、インダストリー4.0、Fintechといった取り組みはすべてデジタルビジネスに含まれます。
 しかし、「デジタルビジネスと言っても何をすればよいのか」と考え込む人が多いのではないでしょうか。異なる企業に勤める先輩と後輩の対話を通じ、デジタルビジネスのあり方、進め方を考えていきます。

先輩 変革の時代だ、生き残るためにすべてを変えろ。キーワードはデジタルとグローバルだ。

後輩 何ですか、それは。

先輩 何だそれって誰でも思うよな。毎日のように言われているが腹に落ちてこない。これ、うちの社長の口癖なんだ。二代目だからかどうか、とにかく新しいことが好きで。俺より一回り上で60歳近いのだが、何かを読んだり聞いたりすると「これはどうだ」と、すぐ言ってくる。

(写真:Sergey Nivens / PIXTA)

後輩 いいじゃないですか、トップが前向きで。私のところなんか経営陣が全員、頭が固くて。新しいことをやる、という話だったから転職したのですが。

先輩 さっきのOB会で聞いたが、もともとITの会社にいたそうだね。

後輩 ええ。エンジニアをやっていました。ただ、顧客のビジネスを手伝うのではなく、自分でビジネスを動かしてみたいと思って今のところに移ったのです。新規事業の絡みでエンジニアの募集があり、応募しました。

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