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地方で働く

働く女性が輝ける、越前市の魅力とこれから(3/3)

越前市 地方創生 働く女性向けセミナー「女性が輝くモノづくりのまち~子育て・教育環境日本一~」

イクメンも多い越前市は「ワーママ理想の街」

 少子化に伴う“地方消滅”を回避するためには出生率と労働力の向上が不可欠で、その両方において、女性がカギを握る。そこで注目されるのが、福井県の「共働き率全国1位」という特徴だ。昔から繊維産業が盛んで、女性も貴重な労働力だったことから、共働きの習慣が浸透している。そのため、女性が活躍できる場が多種多様で、充実している。なかでもワーキングマザー(ワーママ)への手厚い支援内容で際立っているのが越前市だ。

 待機児童はゼロで、0歳児保育も定着。14回の妊婦検診助成、助産師や保健師による産後の訪問、大型スーパーと同じ建物内にある子ども・子育て総合相談室、市内に4か所ある子ども一時預かり所等々…。「これだけ細かにやっていただいているから、安心して子育てをしながら仕事ができます。他県の友人たちからはうらやましがられます」と三木さん。勝木さんも「越前市は子育てや新婚夫婦への支援が厚いんです。子どもと一緒に参加できるイベントも多い。子育て支援センターも、他県では平日だけというところも多いなか、越前市では土・日もやっていたり、ママさん同士で子育ての悩みを共有できるシステムも整っています」と話す。

 また、心強いのは男性たちの理解だ。吉村さんは、「私の職場は、エンジニアということもあり男性が多いですが、3年間滋賀県で働いていた時と比べ、越前市では育児と向き合っている男性がとても多いと感じます。女性活躍支援というと女性に注目が集まりがちですけれど、ワーキングマザーたちが仕事を続けていくためには男性の理解が不可欠です。その意味でも、越前市はワーキングマザーに優しい街だと思います」と話す。

「法人の融資事務をやっている私としては、やはり女性起業家への支援や就労支援にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。また、金融面だけではなく、さまざまな分野で女性を支援していくことができたらいいな、と思っています。自宅で仕事ができるシステムがあれば、子育てしながら働くことがもっと楽になりますよね」と佐野さんは語る。

自分たちが地元に誇りを持てば、自然とみんなが興味を持ってくれる

 労働人口の減少を回避するためには、日本一の子育て・教育環境、豊かな自然といった市の魅力を発信していくことはもちろん、市内企業の情報や定住化促進に向けたさまざまな情報を効果的に発信していくことも重要だ。そのためには、まずは自分たちが越前市を好きになることが大切、とパネラーたちは異口同音に語る。

「私は県外の人たちから意見を聞くことで、越前市の魅力を知ることも大事だと思います。私たちが当たり前だと思っていたことが、じつは大きな魅力だったりするわけですから。私は同世代の人たちにも、この街を愛する私たちの思いが伝わるような活動をしていきたいと思っています」と吉田さん。同じ大学生の長谷川さんは、子ども教育学科で学ぶ学生として「越前市では、中学生を対象に『命のぬくもり 赤ちゃん抱っこ体験学習』という、命の大切さや親への感謝、赤ちゃんの可愛さ、育児の大切さなどを五感で感じる学習を実施しているのですが、こ.れはとてもいい取り組みだと思っています。また、地域全体で子どもを見守ることができるのが越前市の魅力。小学校の放課後開放なども実現するといいな、と思っています。越前市ならではの取り組みをみんなに伝えていきたいです」と話してくれた。

「ローン担当として、さまざまな方たちの支援を行っています。今日、ここで皆さんからうかがったことをいろいろな方たちに伝えていきたいです」と勝木さんが話せば、同じ銀行員として佐野さんも「融資担当として、女性目線でいろいろなことを提案していきたいと思っています。女性が輝く街になるためには、女性の起業家が増えることが大事だと思います。女性の活躍をサポートしていきたい」と話す。

「女性も男性も、やりたいことをのびのびとやれるのが越前市。今日、皆さんのお話を聞いて、その思いがさらに強くなりました」と吉村さん。三木さんは、唯一のワーキングマザーとして、「みんなに子どもを育ててもらっていると感じられるのは、とても幸せです。働いていれば仕事に集中したいこともあります。ここにいると、そういうときもサポートを受けながら仕事ができるんです。これまでは、『人口を増やすこと=人を呼ぶこと』に視点を置いた街づくりだったと思います。でも、越前市に暮らす私たちが豊かに素敵に暮らすことに視点をおいた街づくりをすれば、自ずと人が興味をもってくれるようになると思うんです」と話す。

 女性ならではのしなやかでやわらかな意見が飛び交ったセミナー。「越前市の未来は明るいですね。『行政がやってくれるだろう』と待っているのではなく、みんなが当事者になって協力している。住んでいる人たちが自分の街にプライドをもって大切にすると、人が集まってくるんですね。これからも皆さんのご活躍をお祈りしています」とコーディネーター役を務めた麓さんは、パネルディスカッションを締めくくった。

ディスカッション終了後に「女性が輝くモノづくりのまち~子育て・教育環境日本一~」のパネラーで奈良俊幸越前市長、麓幸子日経BPヒット総合研究所長を囲む

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