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事例研究

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吹田サッカースタジアム――公共施設の新しいつくり方

100億円以上の寄付を集め建設、吹田市に寄贈してガンバ大阪が運営

黒田 隆明【2015.12.10】

2015年9月末に完成した市立吹田サッカースタジアム(大阪府吹田市)は、募金団体が寄付などで資金を集めて建設し、完成後に市へ寄贈した。Jリーグのプロサッカーチーム、ガンバ大阪を経営する株式会社ガンバ大阪が指定管理者として運営に当たる。サッカー専用スタジアムとして、そして、「公民連携の新しいモデル」として注目を集めている。

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吹田サッカースタジアムの外観。収容人数4万人の屋根付きスタジアムだ。FIFA(国際サッカー連盟)の基準を満たしており、国際大会も開催できる(写真:生田将人)

 寄付でつくられたサッカー専用スタジアム――。大阪府吹田市の市立吹田サッカースタジアムが全国的に注目を浴びている。同市にある日本万国博覧会記念公園(以下、万博記念公園)の敷地内に2015年9月末に竣工し、来年2月からJリーグ、ガンバ大阪の新本拠地として使用される。

 スタジアムは、任意団体である「スタジアム建設募金団体」(以下、募金団体 ※1)が建設し、竣工日に同団体が吹田市に寄贈、ガンバ大阪(株式会社ガンバ大阪)が指定管理者として運営・管理を行うという公民連携の手法で整備した。建設費だけでなく、ランニングコストも市の負担はゼロだ。市からガンバ大阪への委託料はなく、指定管理者は利用料金などから運営・管理費をねん出する。

 指定管理期間は2015年9月30日から63年3月31日まで。47年6カ月間という長期間にわたる。事業者が指定管理を継続できなくなった場合は、基本協定書により市に違約金を支払うことになっている。

 ガンバ大阪が新スタジアム建設構想を打ちだしたのは2008年のこと。現在のホームフィールドである万博記念競技場の老朽化、観客席数がFIFA(国際サッカー連盟)の基準を満たしていないこと、そして、改修による対応が難しいことなどから、自前でのスタジアム整備を決断した。

 ガンバ大阪は、活動エリアである大阪府北摂地域の4市(吹田市・茨木市・高槻市・豊中市)に協力を依頼し、スタジアム建設の適地を探し始めた。しかし、なかなか適地は見つからなかった。2009年にようやく、建設場所を万博記念公園(大阪府が運営管理 ※2)の敷地内で調整すること、資金は寄付金と助成金で賄うことなどの方針が固まり、募金を行いスタジアムを建設するための募金団体が2010年3月に設立された。

※1 代表理事は金森喜久男ガンバ大阪前社長。募金団体は日本サッカー界や関西財界がバックアップしており、理事には、ガンバ大阪の役員、顧問のほか、下妻博氏(関西経済連合会相談役)、森詳介氏(関西経済連合会会長)、川淵三郎氏(日本サッカー協会最高顧問)、鬼武健二氏(大阪府サッカー協会会長)、大東和美氏(Jリーグメディアプロモーション取締役会長)、村井満氏(日本プロサッカーリーグチェアマン)が名を連ねる(2015年12月9日時点の募金団体ウェブサイトより。下妻氏は15年11月逝去)。なお、募金団体は国税庁への報告完了後に解散する予定。
※2 当時、万博記念公園を管理していたのは日本万国博覧会記念機構。同機構は2014年4月に解散し、公園の管理業務を大阪府に移管した。
企画・運営
  • 日経BP総研


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