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農業特区・養父市に新会社が続々、市民の意識も変化

担い手の多様化と儲かる農業に挑む

磯山 友幸=経済ジャーナリスト【2015.9.15】

養父市が国家戦略特区に指定されたのは2014年5月。「中山間農業改革特区」という位置付けである。中でも注目されたのが、地域の農業委員会が握っていた農地の売買・貸借の許可事務を市長に移したこと。そして、農作業従事者を役員に1人以上置けば農業生産法人を設立できるようにしたことだ。全国が注目する農業改革の形が少しずつ見えてきた。
(関連記事:養父市・広瀬栄市長インタビュー

「ようちち市」の新聞全面広告で話題となった(資料:養父市。画像はポスター用)
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 「養父市はようちち市へ、」――。朝日新聞の8月11日付け朝刊に、そう大書きした全面広告が載った。「へぇ?」と思った読者は左下に小さな字で続きの文句を見つけることになる。大書き文字の最後が「、」になっているのがミソで、「生まれ変わりません。」と続いているのだ。さらに小さな文字で、「“読めないまち”養父市は、もっと、何をはじめるか読めないまちへ。」と書かれている。

 そもそも「養父」を何と読むのか分からない人にはちんぷんかんぷんの広告である。紙面に何と読むか答えは書かれていない。右下に「国家戦略特区指定 養父」と朱書きされているが、そこにもフリ仮名はない。

 国家戦略特区に指定されて、養父(やぶ)という市の名前を読める人は確かに以前よりは増えた。それでも、いまだに正確に市名を読んでもらえないことも多く、ずっともどかしい思いを重ねている。

 そんなもどかしさを逆手に取ったのである。全面広告に合わせて「読み間違えコンテスト」をツイッター上で実施。「あなたならなんて読む?」という問いかけに、ネットユーザーから珍読奇読が寄せられている。「育ての父市」「やっとお父さんって呼んでくれたんだね市」「よめない市」といった具合だ。

 コンテストは8月11日から10月11日までで、寄せられた読み方の中から、A賞「おいしい但馬牛(2キログラム)」を8人に、B賞「おいしい空気(ボトル入り)」を2人にプレゼントするという遊び心いっぱいの趣向である。当選者数も8人と2人で「やぶ」を掛けている。

 自ら「何をやるか読めない」と言うだけあって、養父市は新しいことに挑戦してきた。安倍晋三内閣が規制改革の突破口として位置付ける「国家戦略特区」にまっ先に手を挙げたのも、半ば当然の流れだった。広瀬市長は、養父市前身の八鹿(ようか)町職員のころからの根っからの改革派。養父市内には株式会社立の通信制高校や、廃校の校舎を使った醸造工場や植物工場、どぶろく特区など、改革の足跡がいたるところにある。PFIの手法を活用した道の駅や温泉施設もある。さしずめ規制改革の実験場なのである。

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左写真は廃校を活用した醸造所。右写真はPFIで整備した道の駅(写真:編集部)
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