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区立こども園を国立大が運営、お茶の水女子大と文京区

全国初、待機児童解消と乳幼児教育の研究に資する施設に

赤坂 麻実=ライター【2016.9.14】

東京都文京区とお茶の水女子大学は、2016年4月に、お茶の水女子大学の敷地内に区立の保育所型認定こども園を開設した。名称は「文京区立お茶の水女子大学こども園」。大学の土地に区の費用負担で建設し、運営は区が大学に委託する形を取った。国立大が運営する認定こども園は全国で初めてのケースだ。

お茶の水女子大学こども園1階の1歳児、2歳児の部屋(写真:編集部)

 区内に19の大学・短期大学がある東京都文京区では、区長と大学の学長の懇談会を以前から開いており、区とお茶の水女子大は2004年に他大学に先駆け、相互協力協定を結んでいた。この協力関係から、全国初となる国立大運営のこども園の企画が生まれた。2014年9月、両者は基本協定を結び、全国初となる国立大学が運営する認定こども園(定員93人)の開設を発表。今年4月に「文京区立お茶の水女子大学こども園」を開園した。

 文京区は、教育水準が高いとされる土地柄もあり、子育て世帯に人気。近年は高級マンションの建設が相次ぎ、「子どもを文京区で育てたいと区に流入する共働き世帯が多く、待機児童は急増している」(文京区子ども家庭部子ども施設担当課長の萩原靖恵氏)。文京区の待機児童数は216年4月時点で257人。2015年4月時点の132人から大幅に増えた。区は私立の保育所誘致を中心に待機児童解消策を進めているが、お茶の水女子大学こども園にも待機児童解消への寄与を期待している。また、教育に力を入れている自治体として、大学と連携した質の高い保育サービスの提供も目指してゆく。

 一方、お茶の水女子大は、大学敷地内に付属の幼稚園、小学校、中学校、高校があり、「誕生から死までの生涯発達を見すえた」教育を目指している。敷地内には学生・教職員などが利用できる保育施設も備える。今回、新たにこども園を設けることで、学生がさらに教育・保育の現場を体験できるようにした。

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