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事例研究

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ベンチャーの手を借り市民農園を蘇生、伊勢原市

体験型サービスで新たな客層を掘り起こす「アグリパーク伊勢原」

高山 和良=ライター【2016.7.26】

神奈川県伊勢原市の市民農園「アグリパーク伊勢原」は、農業ベンチャーのアグリメディアが指定管理者となり、大きく変わろうとしている。従来型の単なる貸農園だけでなく、手厚いサポートや集客企画などによりライトユーザーを取り込み、40%台前半と低迷していた利用率の向上を図っている。

丹沢山地・大山の東に位置する「アグリパーク伊勢原」(写真:高山和良)
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山羊を飼育するふれあい広場もある(写真:アグリメディア)
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 大山阿夫利神社が鎮座する丹沢山地・大山は、古くから庶民の信仰の山として知られている。その麓をさらに東に行ったところに、山からの気持ちいい風が吹く農場がある。一本の道に沿った細長い農地はいくつもの小さな区画に分かれ、それぞれの区画には「○○農園」「■■ファーム」などと思い思いの名前が書かれた板杭が立てられている。

 この農園の名前は「アグリパーク伊勢原 八幡谷戸ふれあいガーデン」。略して「アグリパーク伊勢原」という。神奈川県伊勢原市の市民農園で、2016年4月にリニューアルオープンした。東名高速厚木インターチェンジから車で30分弱、首都圏からちょっと足を伸ばせばすぐに行ける距離にあり、総面積1万5321m2と日本でも最大級の広さを誇る。

 「アグリパーク伊勢原」は、市民農園の新しい形になるのではないかと多くの自治体から注目を集めている。その理由は、指定管理者を引き受けた民間企業が新進気鋭の農業ベンチャー、アグリメディア(東京都新宿区)だったからだ。

 アグリメディアは、首都圏を中心に都市緑地を活用した貸し農園「シェア畑」を急拡大させている。同社を率いる諸藤貴志代表取締役社長は、担い手の高齢化や相続問題のために営農が難しくなった首都圏の農場を、「シェア畑」という新しいタイプの貸し農園に次々と生まれ変わらせている。今年5月には大阪市に事務所を開設し、関西進出も果たした。

 シェア畑とは、「手ぶらで通える」をキャッチフレーズに、種や苗、肥料、農具などを畑側で用意し、現地スタッフ(菜園アドバイザー)に育て方を教わりながら菜園を楽しめる畑のレンタルサービスだ。定期的な世話が難しい人のために栽培代行サービス(有料)などのメニューも用意した。気軽に農作業を楽しみたいライトユーザーに受け、首都圏を中心に54農園・5800区画を運営している。

企画・運営
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