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NPOのノウハウで中高生向け施設を運営、文京区とカタリバ

介川 亜紀=ライター【2015.5.26】

東京都文京区は、2015年4月にオープンした中学生および高校生向け施設「青少年プラザ」の運営を認定NPO法人カタリバに委託した。カタリバは、高校生のキャリア学習プログラム「カタリ場」を全国約250校で行うなどの実績を持つ。様々な住民ニーズにきめ細やかに対応した行政サービスを実行するために、民間の専門スキルを求めるケースは今後さらに増えそうだ。

文京区青少年プラザ(ビーラボ)のスタジオで練習する高校生バンド。スタジオには楽器やアンプなどの機材も揃っている(写真:加藤康)
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 東京都文京区は区内初の中学生および高校生(以下、中高生)向け施設「文京区青少年プラザ」、通称「b-lab」(以下、ビーラボ)を2015年4月に開設した。区は開設1年前の準備段階から運営業務を認定NPO法人カタリバに委託し、中高生の自主的な活動の場として利用される施設を目指す。

 受託したカタリバは、2001年から大学生と高校生が語り合うキャリア学習プログラム「カタリ場」の出張授業を全国約250校で行うなど、中高生の育成事業に実績があった。「カタリ場」はいずれも単発のプログラムだが、それだけでなく、被災地の宮城県女川町や岩手県大槌町で放課後学校「コラボ・スクール」の運営も受託している。

出張授業中のカタリ場の様子。大学生や社会人と高校生が車座になり、進路の悩みや興味ある分野について語り合う。この後、先輩の話を聞くなどしてロールモデルを見つける。これまで17万人以上の高校生が受講した(写真:カタリバ)
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 「これらの経験から、子供たちの可能性を広げるための持続的なサポートができるような中高生向けコラボ・スクールの開設を東京で検討していた。その矢先、文京区の公募があった」と、カタリバのカタリ場事業部ディレクターでビーラボ館長を務める今村亮氏は思い返す。

 ビーラボは「中高生が自主的な活動を通じて可能性を広げ、社会性を身に着けた大人として成長する場」を目指している。カタリバは、そのきっかけづくりに多様なイベントを活用する。

 普段はカタリバが企画した学習支援「自習応援!マナビ場」や「英会話で!マナビ場」、音楽スタジオを使うためのオリエンテーション「スタジオ講習会」、大学生との座談会「先輩と語る座談会!カタリ場」といった定期イベントを日替わりで連日開催している。後述の不定期イベントも含め、ビーラボでは年間150イベントの開催を目標としている。

 イベント参加は原則予約制だが、人数に余裕があるときは、たまたま来館した中高生にスタッフが声を掛けて参加を促し“巻き込む”こともする。そうやって施設利用者の“参加”の裾野を広げていく。

 「ニーズを考えすぎないほうがいい。多くの中高生は自分が何に興味があるのかまだ気付いていないので、食わず嫌いせずにいろいろなことを試してみると、可能性が開ける場合がある」と今村氏。特定の常連ばかりが参加するのではなく、できるだけ幅広い来館者、さらには“参加者”を増やしていたいという狙いもあるという。

ビーラボの中核空間となる中高生談話スペースの配置図。キッチンなど多目的に使えるスペースも用意している。1階にはそのほか、ダンスや演劇などの練習ができるホールもある。2階には研修室(教育センターとの共用)、屋外のプレイヤード(ハーフサイズのバスケットボールコート)、3階には卓球台が置いてある軽運動室(教育センターとの共用)がある(資料:カタリバ)
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左は受付から見た中高生談話スペース全景。右はスタジオ側の壁面。黒板や、中高生が選書した書籍を置く書棚になっている(写真:加藤康)
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定期的に開催されている「英会話で!マナビ場」(左)、「自習応援!マナビ場」(右)の様子(写真:文京区)
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