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CCRCでウェディング?米国最新トレンド

米国の“ミスターCCRC”、デビッド・コリンズ氏に聞く

聞き手:河井 保博=日経BPクリーンテック研究所【2015.11.19】

国内のあちこちで動き出したCCRC(Continuing Cared Retirement Community)プロジェクト。米国では既に何年も前からビジネスが始まっている。そうした事業者にアドバイスするコンサルタントをネットワーク化した組織が米Active Living Internationalだ。10月、来日したCEO(最高経営責任者)のデビッド P. コリンズ氏に、先行する米国でのCCRCの実態やトレンドを聞いた。

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(写真:この記事すべて北山 宏一)

――日本でも最近、CCRCを作る動きが活発化しています。米国におけるCCRCの状況を教えて下さい。

 CCRCは文字通り、定年退職を迎えた人々を主な対象としたコミュニティです。米国では、65歳以上の人口が総人口の13%に達しています。それほど大きな市場であり、CCRCは最も成長スピードが速いビジネスの一つと言われています。

 実際、CCRCの入居者数は、2014年で合計60万人ほど。2015年は、これが70万人まで増えると見られています。65歳以上の人々の20%はCCRCに移り住もうと考えている、というデータもあります。

――米国のCCRCでターゲットとしている居住者はどのような方々でしょうか。

 文字通り、定年退職後の高齢者です。独立して生活できる人はもちろん、介護が必要な人、介護と看護が必要な人、介護と認知症のアシストが必要な人は、いずれも入居対象者です。

 最期を迎えるまで住み慣れた地域で暮らしていく考え方を「Aging in Place(地域居住)」といいますが、CCRCは、まさにそういう場所、言うなれば終の棲家です。入居者の多くは70~75歳くらいでCCRCに来ますが、CCRCからはもう引っ越しません。こうした方々が安心して暮らせるようにするために、CCRCには入居者の介護や看護、そしてメモリーケア(認知症患者向けのケア)など、様々な機能が必要になります。

 CCRCの入居者を年齢別に見ると、最も速いペースで増えているのは85歳以上の層です。85歳以上の方々は、その50%以上が認知症を患います。現在のCCRCでは看護(ナーシング)はあまり見られませんが、メモリーケアはよく見られます。メモリーケアはヘルスケアとは異なるもので、認知症患者がコミュニティの外に出ていってしまわないよう保護することが主な目的です。

多くのCCRC入居者は家族が近くにいる場所を選ぶ

――入居者は、なぜCCRCに移り住もうと考えるのでしょう?モチベーションは何だとお考えですか。

 CCRCへの入居を考える方々は、自分たちの人生設計についてよく考えています。子どもたちが親から独立し、自分たちも定年を迎えた後は、家や庭の手入れなどから解放され、旅行や仕事は続けながら、快適な日々を送りたいと考えます。CCRCは、そうした方々に身体の安心と、心の安心を提供する場所です。

 所得面でいうと、中流から上中流(アッパーミドル)の方々が中心です。元々住んでいた家と土地を売却して、その売却益でCCRCの部屋を購入したり、CCRCの家賃支払いに当てたりします。Long Term Care Insuranceという長期介護保険に加入している方々は、その補助金をCCRCへの支払いに充てるケースもあります。

――CCRCには、どのような立地が適しているのでしょうか。

 CCRCをつくる場合、必ず最初にマーケット調査を実施します。マーケット調査では、ビジネスが成立する目安として、半径5マイル以内に7万5000人以上が暮らし、家族がたくさん住んでいる場所を選びます。そこで、150ユニットほどの規模から始めます。

 ここでポイントの一つは、入居者の家族に近い所であることです。友人や行きつけの病院がある場所から、何十マイルも離れた場所に、わざわざ移住するとは考えにくいからです。海辺など特別な立地なら別ですが、多くの場合は家族の近くがよいでしょう。

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