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キーパーソン登場

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補助金申請よりも、売り上げアップのサポートを

岡崎ビジネスサポートセンター センター長 秋元祥治氏に聞く

聞き手:黒田 隆明【2016.3.15】

静岡県富士市の富士市産業支援センター(f-Biz、エフビズ)の成功を受け、愛知県岡崎市、熊本県天草市、岐阜県関市、長崎県大村市、宮崎県日向市など、同様のスキームの中小企業の支援センターを設置したり、準備を進めている自治体が増えてきた。

f-Bizの小出宗昭センター長の推薦を受け、2013年10月のオープン時から岡崎ビジネスサポートセンター(OKa-Biz、オカビズ)のセンター長を務める秋元祥治氏に話を聞いた。

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(写真:編集部)

――オカビズの運営主体は岡崎市ということでよいのでしょうか。

 岡崎市と同市商工会議所が共同で設置しました。運営予算は市から出ています(約6000万円・2015年度)。

――エフビズやオカビズと、既存の一般的な公的産業支援機関とは、どこが違うのですか。

 大前提として、エフビズやオカビズのモデルは、「売り上げアップを一緒になって取り組ませていただく」というところが大きな特徴となります。すなわち、補助金、助成金など様々な申請支援であるとか、帳簿の付け方のお手伝いであるとか、そういったことには、実はオカビズはあまり取り組んでいません。もちろんそれも大事なことですが、それ以上に中小事業者の最大の経営課題、売り上げアップにコミットするという姿勢を打ち出しています。

問題点の指摘はしない

 経営相談そのものの特徴としては、これはエフビズの小出さんから教えていただいたことですが、私たちは問題点の指摘はしません。決算書類を見て、ここのお金が使い過ぎだとか、ここの事業は赤字だとか、そういった話はほとんどしないんです。というのは、決算書の問題点、課題の指摘をしても売り上げは上がらないからです。それよりも私たちは、1時間の相談の中で、じっくりお話を聞きながら、「本人が気付いてない良さ」を一緒に探していくということをしていきます。

 その上で、「どんな方々でも歓迎する」というスタンスで取り組んでいます。スタッフの平均年齢が35.8歳と若いということ、おおよそ半数が女性であるということも特徴です。また、基本的にはスーツはできるだけ着ないようにして、カジュアルな雰囲気で幅広い層の方々に相談に来ていただきやすい雰囲気を心掛けています。

――スーツを着ないのはどうしてですか。

 最初、私はスーツを着て相談を受けていたのですが、気付いたのが、相談に来る人の8割ぐらいはスーツを着てないということです。つまり、うどん屋さんだって、ネイルサロンだって、製材業だって、お茶農家だってスーツを着ません。そう考えると、相談員がスーツを着て並んでいたら相談に来づらいだろう、と思ったんです。

――成果は表れていますか。

 年間600件の相談を受けるというのが当初の目標でしたが、1年目の2014年度が1404件、2年目の2015年度が9月時点で1959件と目標を大きく上回っています。また、相談のリピート率は82%、1社当たりのリピート回数は4回を超えています。

 私たちは1時間無料で相談を受けますが、役に立たなければ相談者は二度と来てくれません。ですから相談件数とリピート件数は、一つの指標になると考えています。

 そして、オカビズの相談者は、女性が約35%です。日本の女性経営者は全体の10%程度ですから、一定程度女性の方々に支持していただけていると思います。お茶農家さん、バラ農家さん、製材業など農林業者の相談者も1割強います。幅広くいろいろな方にセンターに相談に来ていただこうという私たちのスタンスが受け入れられているのではないかと思います。

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  • 日経BP総研


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