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「高齢者」は一様ではない――高橋英與 コミュニティネット代表取締役社長に聞く

聞き手:黒田隆明【2016.3.2】

日本版CCRC(生涯活躍のまち)の先行事例として注目を浴びる「ゆいま~る那須」をはじめ、多くの高齢者施設を手掛けてきたコミュニティネットの高橋社長に、日本版CCRC(生涯活躍のまち)を成功させるためのポイントについて聞いた。

(写真:北山宏一)
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――「ゆいま~る那須」は、決して利便性が高い立地とは言えません。なぜ移住者が集まってきたのでしょうか。

 「ゆいま~る那須」は周りに何もなくて、駅から車で15分掛かります。「ゆいま~る厚沢部」にしても、函館から車で1時間以上掛かります。

 駅から近いか、周りにどういったお店があるか、医療機関があるか――。そういった一般の不動産の価値観からすると、とても成り立たないような立地でも成功しているわけです。自然環境の魅力で移住先を選ぶということなら、沖縄のような人気のあるところ、あるいは、自然が豊かでしかも都市部に近い便利なところなどにみんな住みたいですよね。

 けれど、自分のやりたいことが実現すれば、別に場所はそんなに問わないという人たちもいるわけです。「元気な高齢者が集まって、那須で自分たちの手でサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)を運営しませんか」「厚沢部でコミュニティをつくりませんか」といった呼びかけに魅力を感じる人たちです。

 重要なことは、場所がどこであっても、その場所に合ったマーケティングと商品開発、価格設定、サービスの仕組みがあれば成功するということです。

過疎地、団地再生、駅前再開発など多様なパターンで開発した「ゆいま~る」シリーズ(資料:コミュニティネット)
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――確かに、のんびり老後を過ごしたいという人ばかりではないですよね。

 私どもは、高齢者の人たちの話を長年にわたって聞いてきました。すると、若い時代と同じように、高齢になっても非常に様々な生活パターンやニーズがあるのだということに気が付きます。元気な高齢者もいれば体の弱い高齢者もいる。家族と一緒に同居したいという人もいるし、煩わしいから離れたいという人もいる。お金を持っている人もいるし、中間の人もいるし、少ない人もいるわけです。

 移住についていえば、都市に住みたいという人、今まで住み慣れた場所に住みたいという人が圧倒的に多い。でも、100%ではありません。ずっと都市に住んで仕事を一生懸命やってきたけれど、やっぱり都市の環境は嫌だという人たちもいます。気の合った仲間で集まって、自分たちのコミュニティをつくってみたいという人もいます。老後をのんびり過ごすのではなく、仕事をしたい、生きがいを持ちたいという人たちもいるわけです。

 例えば、大人の人たちを「大人」ということでひとくくりにはしませんよね。その場合、かなり多様な人たちを想定するはずです。ところが高齢者になった途端に、「高齢者」とひとくくりにしてしまう。それはやっぱりマーケティングをしていないからです。

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