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政府がオープンデータの新施策、公益企業にもデータ開示を要請

井出 一仁=日経BPイノベーションICT研究所【2015.10.29】

個別事例の詳細個票のイメージ(電子行政オープンデータ実務者会議の配布資料より)
[画像のクリックで拡大表示]

 政府は、行政データのオープン化により行政の透明性を高めるとともに官民協働による経済活性化や行政効率化を目指す「電子行政オープンデータ戦略」に関して、新しい推進施策を決定した。高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)の電子行政オープンデータ実務者会議が10月23日の会合で明らかにした。

 これまでの3年弱の活動で、政府機関のデータカタログサイト「data.go.jp」の整備や「地方公共団体オープンデータ推進ガイドライン」の公表(関連記事)など、データ公開の面では成果が上がりつつある半面、データの利活用は進んでいるとは言えないのが実情である。そこで、従来のデータ公開の推進施策に加えて、課題解決型の施策を追加して、府省庁の重要施策の検討の際に課題の発見・解決の手段としてオープンデータを組み込むことなどを求める。

 データ公開に関する具体的な取り組み策の一つは、従来の政府機関だけでなく、独立行政法人や公益企業に対してもオープンデータの推進を働きかけること。国立公文書館や統計センター、国立がん研究センター、種苗管理センター、都市再生機構など、各府省庁が所管する全98独立行政法人に加えて、航空・空港・鉄道・乗り合いバス・道路・電力・ガス・郵便の事業者を対象とする。公益企業には明確な定義がないが、日常生活に不可欠なサービスの提供事業者を優先し、今後は放送・通信分野の企業も追加する考えだ。

 対象となる独立行政法人・公益企業には、11月中にオープンデータに関する協力依頼文書を送り、(1)保有データの確認(有料コンテンツの有無の確認を含む)、(2)公開の可否の検討、(3)公開時期の検討を依頼する。2016年3月末に検討状況をフォローし、2017年1月以降に政府のデータカタログサイトとの連携を目指す。多様なデータがそろうことで、新事業の創出や防災・減災などの官民協働の公共サービスの実現に効果があることを訴え、社会貢献の面から協力を引き出したい考えだ。

 データ公開の推進施策としては、このほかに、気象庁が保有する地震・火山・地球環境のデータや環境省の国立公園の区域・公園計画図、白書ローデータのcsvファイルなど、現状でWebサイトに掲載されていないデータの公開も進める。また、オープンデータの利用方法を規定した「政府標準利用規約(第1.1版)」のうち、法令・条例および公序良俗に反する利用と、国家・国民の安全に脅威を与える利用を禁止する条項の削除も予定している。禁止行為の対象が不明確で利用の委縮を招くとの懸念が指摘されているほか、オープンライセンスに該当しないと見なされて国際的な評価を下げる要因となっているためである。

 データ利活用の推進策としては、活用事例として「オープンデータ100」を構築し情報提供を拡充する。オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構(VLED)、オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン(OKFJ)、オープン・コーポレイツ・ジャパン(OCJ)などの協力も得て、2015年度中に20~30事例を集め、2016年度中に100事例をそろえる。シビックテックと事業開発の2分野に分け、地域課題をインデックスにして検索可能にするとともに、事例ごとに成功要因などをビジュアルにまとめた詳細個票を作成する。

 また、自治体での取り組みを加速させるために、オープンデータ事例に選出された取り組みから政府CIOが「オープンデータ伝道師」を委任して自治体に派遣したり、データカタログとダッシュボードの機能をまとめたクラウドアプリケーションをIT総合戦略室で開発して自治体に提供したりすることも計画している。オープンデータ伝道師は2015年度中に20人程度を任命して、2016年度から地方創生戦略の「地域コンシェルジュ」や総務省の「地域情報化アドバイザー」の施策と連携を取りながら自治体のニーズを踏まえて派遣していく。クラウドアプリケーションは2015年度中に3団体で検証を行い、2016年度から横展開を始める。

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  • 日経BP総研


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