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都心の繁華街に芝生広場が出現、カフェ併設の南池袋公園

山田 雅子=ライター、黒田 隆明【2016.4.22】

 豊島区立南池袋公園が、4月2日にリニューアルオープンした。2009年9月から東京電力地下変電所工事のために閉鎖され、2015年4月から一部開園していたが、このほど全面開園にこぎつけた。

 中心に芝生広場を配し、地元・池袋で人気の飲食店「RACINES(ラシーヌ)」などを手掛けるグリップセカンド(東京都豊島区)が、オープンスタイルのカフェ・レストラン「Racines FARM to PARK(ラシーヌ ファーム トゥー パーク)」を出店した。応募5社の中から選ばれた。

南池袋公園全景。池袋の繁華街にぽっかりと芝生広場が出現した(写真:編集部)
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 そのほか、小山から滑り降りる滑り台やシーソー、回転遊具など、親子連れが楽しめる遊具などを配置したり、豊島区が提供する無料公衆無線LAN「TOSHIMA Free Wi-Fi」が使えるようにしたりと、親子連れやビジネスパーソンなど様々な人たちに気軽に立ち寄ってもらうための機能を持たせている。開園時間は8時から22時まで。

カフェ・レストラン「Racines FARM to PARK」。2階は普段はブックカフェで、イベントスペースとしても使用する(写真:編集部)
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小山から滑り降りる滑り台は子どもに大人気だ(写真:編集部)
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 南池袋公園は、池袋駅東口から徒歩5分の場所にある。面積は7811.5m2。まちなかの空間にリビングの居心地を目指して整備したという同公園は、豊かな緑が特徴だ。季節に合わせた品種を育てることで一年中青々としている芝生広場のほか、園内には、区内の駒込が発祥のソメイヨシノなど約2500本の草木が植えられている。

 リニューアル計画の総合プロデュースは、豊島区役所新庁舎(関連記事)のランドスケープなどを手掛けたランドスケープ・プラス(東京都文京区)が担当した。

売り上げの一部を地域還元

 今回のリニューアルオープンの目玉の一つが「Racines FARM to PARK」の参入で、生産者と消費者の「食を介するつながりの場」を目指した店づくりをしている。メニューはテイクアウトもでき、公園内で食べるのに適したピクニックセットも販売する。公園の芝生で来園者がピクニック的な楽しみ方をするという想定だという。2階はブックカフェとなっており、出店者が地域貢献活動として毎月イベントを開催する。区は「レストラン事業者、および周辺地域の方々と官民協働での管理を目指す」とコメントしている。

地元商店街では、公園のオープンと、公園で開催する商店街主催イベントを知らせるバナーを掲出していた(写真:編集部)
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今は養生中のため、芝生広場には入れない。芝の生育状況を見て7月には開放する予定だ。今後は、夏芝と冬芝の切り替え時にそれぞれ1カ月、年間2カ月程度を養生期間にあてる(写真:編集部)
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別角度から見た全景。右手に見える高層ビルは、分譲マンションと合築して話題となった豊島区役所(写真:編集部)
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屋外テラス側から見た全景(写真:編集部)
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「Racines FARM to PARK」のチラシ。店舗ではオリジナルのクラフトビールなどアルコール飲料も提供する
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 カフェ・レストランは、都市公園法第5条第2項第2号に基づく公園の設置等許可を受け、「当該公園管理者以外の者が設け、又は管理することが当該都市公園の機能の増進に資する」施設として出店した。許可面積は227.34m2で期間は10年だ。豊島区が建てたRC造2階建ての建物の指定部分に、出店者が内装・設備工事をして店舗を運営する。使用料は固定分として月坪1万5000円、歩合分として25万円/月坪超過分について売り上げの10%と設定。また、出店者は売り上げの0.5%を地域に還元するほか、災害時の帰宅困難者対策に協力する。豊島区の公園管理運営費は年間2500万円(2016年度予算)である。

この記事のURL http://www.nikkeibp.co.jp/ppp/atcl/tk/15/433782/042100313/