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3割以上の区民が移住に前向き、CCRC推進の豊島区が調査

黒田 隆明【2016.1.26】

 姉妹都市の埼玉県秩父市と連携して、健康な高齢者の移住を促す施策を検討している東京都豊島区は、区民に移住意向を聞いたアンケート調査結果を公表した。アンケートでは回答者の32.6パーセントが地方に「移住してみたい」「どちらかといいうと移住してみたい」と回答した(図1)

図1 3割以上が移住に関心
(資料:本稿の資料はすべて豊島区)

 移住意向を示した回答者が興味を持つ移住形態は「完全移住」が38.4パーセントと最も関心が高かったほか、シーズンステイ、2地域居住も30パーセントを超えた(図2)。一方、移住意向がある回答者の8割以上はまだ移住の検討は開始しておらず(図3)、5年以内に移住を希望する回答者も2割強にとどまっている(図4)

図2 シーズンステイ、2地域居住にも関心
図3 移住の具体的検討はこれから
図4 5年以内の移住希望は2割強

 調査は2015年11月20日から12月8日にかけて実施した。豊島区内在住の20歳以上69歳以下の区民5000人から無作為抽出して調査票を郵送。1817件(回収率36.3パーセント)の回答があった。なお、この調査結果は速報値であり、今後変更の可能性があると豊島区では説明している。

姉妹都市・秩父市への移住意向は2割強

 アンケートでは姉妹都市である秩父市への移住意向も聞いて聞いている。地方への移住意向を示した回答者のうち、20.6%が秩父市に「移住してみたい」「どちらかというと移住してみたい」と答えた(図5)

図5 秩父市への移住意向は2割強

 秩父市へ移住してみたい理由としては、「自然が豊かだから」「豊島区と行き来しやすいから」という回答が(図6)、移住したくない理由としては「親しみのない場所だから」「秩父市についてよく知らないから」という回答が目立った(図7)

図6 「自然が豊か」というイメージが強い秩父市
図7「親しみがない」「よく知らない」ので移住したくない

 豊島区では、同区の「まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)」の中で、秩父市と連携した「豊島区版CCRC(仮称)」を掲げている。

 素案では豊島区版のCCRC(Continuing Cared Retirement Community)について「老後は、地方に移住して、豊かな自然の中で仕事や趣味を通して地域社会に参加する暮らしを希望するアクティブシニアの希望を叶えるため、手始めに秩父市と連携して、ケア体制の整った新たな住まい方を提案します」と説明。KPI(重要業績評価指標)として、2019年の目標値として移住に関する説明・相談への参加者数100人、移住体験ツアーの参加者数20人を設定している。

この記事のURL http://www.nikkeibp.co.jp/ppp/atcl/tk/15/433782/012500206/