• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

2015/09/07

「駅力」で変わるオフィスエリア

“負け組”から勝ち組へ逆転?

第5回 池袋駅周辺

池袋は新宿、渋谷と並ぶ3大副都心の1つ。東京の北西部や埼玉などから人を集める、首都圏北側の中心地だ。しかし、世界最大のターミナル駅を持つ新宿や、ITベンチャーの拠点である渋谷に比べると、ビジネス街としての池袋はオフィス集積も少なく、地味な印象が否めない。2014年には、池袋を抱える豊島区が23区で唯一、「消滅可能性都市」とされた。そんな池袋だが、将来的に大きく変わる可能性が出てきた。

 池袋は、JR東日本、東武鉄道、西武鉄道、東京メトロの合計8路線が乗り入れるターミナル駅を擁し、商業機能が充実した副都心。最近では、女性向けのアニメや同人誌を扱う店舗が並ぶ「乙女ロード」が話題で、外国人観光客も集めるラーメン激戦区としても知られている。

新宿、渋谷に勝てない池袋

 3大副都心を比較すると、商業販売額や駅の乗降客数では新宿が、オフィスの平均賃料や空室率、繁華街の歩行者通行量では渋谷がリードしており、池袋は新宿、渋谷の後塵を拝している。また、池袋を抱える豊島区が、2014年5月に日本創成会議が発表した全国自治体の将来人口推計により、「2040年における消滅可能性都市」とされたことも記憶に新しい。

池袋駅周辺(写真:川澄・小林研二写真事務所)

 オフィスエリアとしての池袋は、それほど大きなマーケットではない。中心は駅東口で、駅西口は東武百貨店とルミネが入居するメトロポリタンプラザビルの上層階部分を除けば大規模ビルはなく、劇場や大学などがある文化的な街として知られる。オフィスの集積が見られる東口でも、高層ビルは池袋のランドマークでもあるサンシャイン60や2007年に完成したライズアリーナビルくらいで、中低層ビルがほとんどを占める。駅からサンシャイン60へと続くサンシャイン通りも、並んでいるビルのほとんどは中低層の商業施設だ。

 ここ数年は、新たなオフィスビルの開発も少ない。最近は大型テナントがエリア外に流出する事例もあるものの、池袋限定のローカルニーズには底堅いものがある。オフィス仲介大手の三幸エステートによると、2015年8月時点の池袋駅周辺(「東池袋・南池袋エリア」)の空室率は2.4%と、東京23区の4.7%を大幅に下回る。オフィス賃料水準の低さも池袋の魅力だ。日経BP社の不動産投資情報誌「日経不動産マーケット情報」の調査によると、2015年6月末時点で、池袋駅周辺の大規模ビルの成約賃料は1坪当たり1万6000円~2万2000円。渋谷駅は2万5000円~3万5000円、西新宿は2万4000円~3万円とずいぶん開きがある。

(資料:三幸エステート)

Close Up

[PR]

協賛企業・団体