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ワクスタの視点

「イクボス」部長が自ら時短勤務(4/5)

ニフティ 長谷川晃司さんのケース

気持ちも業務もコントロールしやすい

 価値観の変化がないとはいえ、作業に充てられる時間は短くなる。忙しいマネジメント業に支障はないのだろうか。

 「管理職の場合、自分でコントロールできる部分が多いのでそれほど苦労はありません。例えばスケジュールも決められますし、休みも比較的取りやすい。メインの仕事が、『考えること』や『判断すること』なので、自分が休みを取っていても必要なら電話してもらいます。一社員の場合、休みの日に対応してもらうよう要請するのは難しいですが、管理職なら自分の裁量の範囲内です」

 現在は子どもを保育園へ送った後10時に出社し、18時台には会社を出ることにしており、子どもをお風呂に入れるのが長谷川さんの役割だ。もともと残業が多い方ではなかったそうだが、仕事の時間が減ることへのジレンマはなかったのだろうか。

 「葛藤はなかったです。年を取ってからの子どもというのも大きいと思います。例えば、20~30代だったら、仕事をすごく頑張りたい年頃なので、葛藤はあったかもしれません。今は働く時間でガツガツしなくても、別の場所で勝負できますから」

朝子どもを保育園へ送ったり、夜お風呂に入れることは、家庭での長谷川さんの担当だ(写真:アバンギャルド)

 時間ではないパフォーマンスの出し方が分かっているため、焦りなどはないそうだ。また、帰宅後も、子どもの面倒を見ながらスマートフォンでメールをチェックしたり、仕事のことを考えたりと、会社にいない時間も有効に使っている。

 女性は比較的、管理職に対する願望が少ないと言われる。ただ、長谷川さんの働き方を見ていると、時間の限られている女性こそ管理職になるべきだと思わせる。経験を積み、権限を得ることで、短い時間でも高いパフォーマンスが上げられるのではないだろうか。

時短勤務者、在宅勤務者がいても大丈夫な工夫とは

 時短勤務者や在宅勤務者がいる部署として、特別に工夫していることはあるのだろうか。

 「在宅勤務の曜日は固定してもらっています。火・水曜日は出社するルールにして、ミーティングを集中させればお互いにメリットが大きいのです。また、情報共有には気を遣っています。プロジェクトごとにいくつかのメーリングリストを設定していますが、部内の全員が入っており、メールを見られるようにしています。受信メールの数は非常に増えてしまいますが、見えている状態になっていることが大事です。また、全て読んでいなくても、うまくいっていないところは何となくわかります。逆に、うまくいっているところも分かるので、ノウハウも自然に溜まっていきます」

 苦労せずに時短勤務者を受け入れているかのような長谷川さんだが、以前は気構えがあったのだと言う。

 「2009~10年頃、このままではまずいな、と思うことがありました。部署内に20~30代くらいの女性が増えてきて、子どもを産む人が増えるだろうと思ったのです。いきなり何人も産休・育休になっても、すぐにその分の人員が補充されるわけではありません。人の入れ替わりがあっても、何とかなるようにしておこうという心づもりはありました」

 妊娠を打ち明けられてから産休までは4カ月程度の期間。具体的には、その間に対策を考えていくことが多いと言う。ただし、もともと心づもりがあるのとないのでは、上司としての対応に差があることは容易に想像できる。

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