• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

2016/04/12

ワクスタの視点

時短勤務でもチームリーダーに抜擢

KDDI・大木里紗さんのケース

ダイバーシティーが叫ばれるようになって久しい。社会全体ではまだ十分でないものの、仕事に対する個人の価値観も企業側の評価尺度も、多様化しているのは間違いない。元IT企業のエンジニアで、現在は子育てをしながらライターをしている栃尾江美が、「さまざまな働き方」をしている人とそれを前向きに生かそうとする企業にインタビューをしていく。

子どもができる前から残業は少ない

 一般的には、育児期間中の女性が働き続けるために、時短勤務などの制度があるとありがたい。ただし、時短勤務を選ぶとキャリアの道が閉ざされ、フルタイム勤務では家事・育児がままならない、とまことしやかに言われている。女性はキャリアを諦めるか、育児・家事を妥協するか、どちらかの選択に迫られるイメージがある。

 ところが、KDDIの大木里紗さんは、時短勤務で2歳の子どもを育てつつ、7人のチームリーダーとして働いている。職位は、経営管理本部財務・経理部財務グループの課長補佐だ。

KDDIの大木里紗さん(写真:栃尾 江美)

「2001年4月にツーカーセルラー東京へ入社し、技術系の職場で働いていました。2005年10月にKDDIと合併したあと部署が変わり、管理系業務を担当。その後、2010年の7月に当時の財務部に異動になりました。その後はずっと出納業務を担当しています。

 2012年の夏頃、現在は名称が変わった財務・経理部の財務グループ内で、企画チームへの異動を打診されました。ところが、直後に妊娠が発覚して…。企画チームはイベントや大規模なプロジェクトを扱うことが多く、時間も不規則になりがちなので、異動はお断りすることになりました」

 上司である財務グループリーダーの吉田耕治さんは、「大木さんは、子どもができる前から、残業することは少なかったんです。計画的に効率よく仕事を進める能力があり、企画チームでも生かしてほしいと思ったのですが…。『おめでとう!』とは言ったものの、すぐに人を補充するのも難しかったため、心の中で『チームを組み直しだ』と思ったことは否めません(笑)」

妊娠中に保活スタート! 抽選に当たって見事入園

 定員オーバーで保育園に入れない待機児童は、社会問題にもなっている。大木さんの住む地域でも、状況は厳しい。基本的に保育園は、子どもが0歳の4月が最も入りやすいと言われる。定員がすべて空いているからだ。1歳、2歳になると下の学年から持ち上がりの子どもで定員がほぼ埋まってしまい、増員分の数人しか入れない。

「妊娠したときから『0歳からじゃないと保育園には入りにくい』という噂は聞いていました。近隣に住む友だちからもそのように言われたので、出産の2カ月前くらいから保育園へ電話したり、見学に行ったりと“保活”していました」

 保活でも計画的な様子が伺える。出産した後では、小さな子どもを連れて見学にはなかなか行きづらい。早くから動き始めたことが功を奏することになる。

「いま娘を預けている保育園は認可外ですが、最初の電話で『7月に電話をください』と言われました。7月に電話をしてみると、説明会があるとのこと。参加をしたところ、その場にいる人だけが、抽選会に参加できるという仕組みだったのです。抽選には見事当たりました。その後、認可保育園への申請は通らなかったものの、抽選に当たった保育園に入れたのでよかったです」

 私自身もある程度の保活をしていたが、抽選というのは初めて聞く話。晴れて入園ができた大木さんだが、4月生まれということもラッキーだった。保育園によっては、産後3カ月や半年を過ぎないと入園できないケースもあり、その年の後半に生まれると0歳児での入園が難しくなる。

Close Up

[PR]

協賛企業・団体