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夏原武「隣は詐欺師」――ついに来た「すぐそばに詐欺師」の時代ライフ

夏原武:流失した年金情報で「確度の高い」詐欺名簿が作られる!?(1/6ページ)

2015.06.19

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 衝撃度という意味では大量流出したベネッセ事件以上のものとなった日本年金機構による年金情報流出事件(6月1日に流出を発表)。およそ125万件という数もさることながら、私企業ではなく官公庁であることも耳目を疑わせるに十分な出来事だった。

耳を疑うような古典的な手口に驚き

 報道以前に筆者にはいくつかの筋から連絡があった。一番早かったのは名簿ブローカーからで「非常に確度の高い、しかも有用性のある個人情報が出回っている。出元は年金機構だ」というもの。正直言って、最初に聞いた時には「本当か?」という感想だった。旧社会保険庁のあまりにもずさんな業務内容を取材したこともあり、いくらなんでも改善されているだろうと思ったからだ。

 だが、複数の業者やブローカー、また週刊誌記者などからの連絡もあり、事実であることが分かった。数日後には新聞テレビでも報道され大騒ぎになったわけだが、最初に信じられなかったのは「どうやって入手したのか?」という筆者の問いに対するブローカーの答えだった。

 「メールにウイルスを添付して入手したと聞いている」

 そんな馬鹿な、と思ったのだ。いくら何でもこの時代にそんな手口に官公庁が引っかかるはずがないだろうと。

 メールにウイルスを添付するという手法はもはや「古典的」あるいは「石器時代のような」と呼んでもいいものだ。かつては定番であり、筆者の仕事関係者でもまんまとその手口にひっかかって、登録しているメールアドレスにウイルスをばらまいた人間もいる。ネットというよりも、パソコンあるいはデジタルに対して能力不足な人間であった。慣れている人間は不用意に添付ファイルを開いたりはしないのは、10数年前から常識になっていたのだ。

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