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細野透 「危ない建築」と「安全な建築」の境目を分けるもの建設

超高層マンションの「エレベーター待ち時間」、誰も答えられない複雑な事情(1/7ページ)

2016.11.29

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住民の50%が「長い待ち時間」と「遅い速度」に不満

 マンションは「一に立地、二に立地、三、四がなくて五に立地」といわれています。そのため販売広告には「駅から徒歩2分」などと、歩く時間の短さが強調されています。不動産業界の自主基準では、徒歩1分を80mと計算するので、徒歩2分だと160mになります。

 しかし、超高層マンション(タワーマンション)の場合には、最寄り駅から建物の玄関まで徒歩2分なのに、玄関から高層階の住戸までさらに5分以上かかるケースもあります。その主な原因は、エレベーターがなかなか来なかったり、来ても満員で素通りしてしまう、いわゆる「長待ち問題」です。

 上の表は、三菱電機が発行するエレベーター広報誌『ele2009年6月号』の「エレベーターユーザーアンケート」から引用しました。分譲マンションに住む200人にアンケート調査をし、低層階(5~10階)、中層階(11~15階)、上層階(16階以上)の住人ごとに分けて集計しています。

 普通は上層階の住人が焦る割合が高いと思われがちですが、実際には低層階・中層階・上層階での違いは余りありません。表に見るように、住む階に関係なく、「エレベーターが来なくて焦ることがよくある」と「たまにある」を合計すると、いずれも約50%を占めています。

 次の表は、『ele2012年12月号』の「現在ご利用のエレベーターについて不満に感じることはありますか?」から引用しました。

 分譲マンションに住む600人にアンケート調査したところ、不満に感じることの1位は「待ち時間が長い 32.6%」、2位が「速度が遅い 16.5%」という結果でした。この2項目を合計すると、約50%の人が待ち時間および速度に不満を感じています。

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