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曲がり角を迎えた日本の製造業展望(5/5ページ)

2016.12.05

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日本の製造業の設備稼働率に着目

 日本の製造業の課題は、企業単位ではなく、日本という国単位で考えた場合に、より深刻さを増す。みずほ証券金融市場調査部チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は、日経ビジネスオンラインの記事「日本の製造業は米国よりも景気がいい?」で、設備稼働率に着目している。
  日本の製造業は米国よりも景気がいい?

 同記事によれば、8月の設備稼働率については日本が75.7%であるのに対し、アメリカが74.8%と、1月以来7か月ぶりに日本が上回った。一見すると日本の方が景気がよいので、設備稼働率が上がったように思える。

 しかし、実態としては、人口が減っていく日本では消費市場の規模が長期的に縮小していくため、国内での製造業の生産能力は低下傾向にある。つまり、生産能力が下がったために、生産水準が伸びていなくても、設備稼働率が上昇した可能性があるということだ。

 日本という国単位で考えた場合に、製造業の展望は厳しいものとならざるを得ないのかもしれない。ただ、企業単位としては、グローバルな市場を相手に、中長期的な視点での巻き返しを期待したいものである。

(構成=宮島理)

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