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トヨタ・新型プリウス:【詳報】40km/Lを実現すべく開発された次期「プリウス」の新技術が明らかに(1/3ページ)

2015.10.20

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 独フォルクス・ワーゲン(VW)がディーゼルエンジン車において、米国の排ガス規制をソフトを使って不正に回避していたことが露見したことで、「クリーンディーゼル」ともてはやされていたディーゼルエンジンに逆風が吹き始めた。当のVWも、これまでのディーゼル重視だった軸足を電動車両へと移すと発表した。
  Volkswagenが戦略を転換、ディーゼルから電動化へ

エンジンを高効率化し40km/Lを目指す

 ディーゼルのつまづきによって、電動車両つまり電気自動車(EV)に環境対応車としてスポットライトが当たりそうだが、EVの課題とされる一回の充電でガソリン車並みの走行距離を実現することと、充電に要する時間の短縮が、未だに克服できていない現状がある。そこで、日本の自動車メーカーに一日の長があるハイブリッド・エンジンに改めて注目が集まりそうだ。

 トヨタ自動車が今年(2015年)12月に、ハイブリッド専用車の「プリウス」の新型を発売することも追い風になりそうだ。プリウスは米国での販売は好調なものの、欧州ではディーゼルと、小排気量のガソリンエンジンにターボを組み合わせて省燃費と走行性能を両立させる「ダウンサイジング」機構に押され、販売が伸び悩んでいる。今回のVWによる不正で、欧州での販売を大きく伸ばすことになるかもしれない。

 トヨタは新型プリウスを9月8日に米国ラスベガスで公開しているが、その際は、技術的な詳細については発表しなかった(関連記事)。しかし、このたび10月13日、新型に関する技術説明会を開催し詳細を明らかにした。
  トヨタが新型「プリウス」の技術説明会、パワートレーンを公開

 新型において最大のトピックは、実走行に近いJC08モードでガソリン1Lあたり40kmの燃費性能を実現を目指すことだ。現行モデルの燃費が32.6km/Lのため、1L当たり7.4km伸ばすことになる。

 40km/Lを目指すにあたり、ガソリンエンジンの熱効率を高める新技術を多数盛り込んでいる。

 新型が搭載するエンジンは、排気量1.8Lの直列4気筒ガソリンエンジン。型式が同じ従来のガソリンエンジンを高効率化し、最大熱効率は40%と、従来の38.5%から1.5ポイント高めた。これは、ディーゼルエンジン並みの高効率で、量産タイプの自動車用ガソリンエンジンとして世界最高とみられる。

 機械損失も減らしている。クランクシャフトの摺動部に、摩擦係数の小さい樹脂製皮膜を施した滑り軸受を採用して摩擦抵抗を減らすなどし、ガソリンエンジン全体で機械損失は従来よりも14%低減した。
  新型プリウス、40km/Lを目指すエンジンの低燃費技術

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