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リニアも新幹線も進化中、海外受注は激戦に…国内鉄道最新事情(1/4ページ)

2016.07.27

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「リニア」「エアロトレイン」…進化し続ける鉄道の最新技術

 2027年に品川~名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線。リニアが営業運転する際の時速は500kmと、東海道新幹線の最高時速の285kmを凌駕する。さらに直線ルートということもあり、品川~名古屋を40分で結ぶ。

 JR東海はリニアの試乗イベントを定期的に開催している。実際に乗車すると、走り出しは車輪を使い、時速150kmに達したあたりで車輪を格納してリニア走行に移行する。この車輪からリニアに変わる瞬間、大げさでなく、乗り心地が一変する。ふわっと浮き上がったのが感じられ、振動がほぼ収まるからだ。

 リニア以外にも浮き上がって走行する乗り物がある。空力を使って浮き上がらせる「エアロトレイン」だ。36年間三菱電機に勤務し、ロケットや衛星の制御システムなど数々のプロジェクトを率いて成功に導いてきたスーパーエンジニア、三好一賢氏が考案した。エアロトレインは飛行機のような巨大な翼がなく、胴体(機体)で揚力を生じ浮上する。

 現行の新幹線も年を重ねるごとに進化を続ける。JR東海は、N700系の次期車両「N700S」の製作を決定した。N700Sの技術的な特徴は3つ。(1)地震発生時のブレーキ距離をさらに短縮するため、ATCとブレーキシステムを改良する。(2)台車の故障を検知する「台車振動検知システム」の機能を向上する。(3)駆動システムを小型・軽量化するためSiC(炭化ケイ素)素子を採用し、独自の走行風冷却の技術と組み合わせる。

 ドイツを拠点とする重工業メーカー、MULTIは磁気浮上技術を利用したエレベーターを開発。磁気浮上はリニアモーターカーなど一部の鉄道で使われているものと同じく、エレベーターのシャフトに取りつけられた磁気コイルが磁石に反発することで、乗客を乗せたキャビンを浮かせて目的地まで高速で移動させる。この技術を用いれば、地面と水平なシャフトをつくることで、キャビンを横方向に移動させることも可能になる。

 MULTIの乗り場を高層ビルの中につくることも可能だ。利用者がオフィスのあるフロアにキャビンを呼べば、地下鉄のプラットフォームまで直接向かうことができる。エスカレーターを何度も乗り換える必要はもうなくなるのだ。

想像を遥かに超えていたリニア新幹線の乗り心地

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空力で30cm上空を飛ぶ「エアロトレイン」構想

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JR東海、次期新幹線車両「N700S」の製作へ

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横にも動く「次世代エレヴェーター」で地下鉄はどう変わる?

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