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英国EU離脱問題:英国がEU離脱へ 世界経済・金融為替市場から移民問題までをどう読むか(2/4ページ)

2016.06.27

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移民政策への不信感も露わに

 まず、EU残留派の若者は、EUの公平性や多様性を重視している。たとえば20代女性は今回の選挙戦を通して、「自分はヨーロッパ人なのだ」という気持ちが強くなったという。また、ベルギー人と英国人のハーフである20代男性は「もう、英国人であるということは、白人でキリスト教徒だということではなく、様々な文化を尊ぶということなんだ。EUは未来の世界の縮図だと思うし、そうであってほしい」と語る。

 一方、EU離脱派の若者は、主に移民政策への不信感をあらわにする。たとえば東欧からの移民が多い地区出身の20代男性は、「当初、地元では移民の人たちはどんな人たちなのか、とても好奇心も持っていたし、ワクワクもしていた」が、やがて英国に溶け込もうとせず、貢献しようともしない移民に失望したという。また、EU域内なら英語もできず、技能・知識に乏しくても容易に移民として英国に留まれるのに対し、EU域外の英連邦出身者は、英語も堪能で技能・知識に富んでいてもビザ取得が難しくなっている現状にも疑問を呈する。

 EU離脱派とEU残留派が激しく対立する選挙戦の終盤には、大きな悲劇も起こった。6月16日、野党労働党の新人女性議員であるコックス氏が白昼、地元で銃撃を受けた上に刺され、死亡するという事件が起きたのである。容疑者は50代の白人の男で、目撃証言によれば「ブリテン・ファースト!」と叫びながら議員を襲撃したとされている。

 伏見氏は日経ビジネスオンラインの記事「英国の女性議員殺害が問う“憎悪扇動”の大罪」で、事件の背景を解説している。
  英国の女性議員殺害が問う“憎悪扇動”の大罪

 犠牲になった新人女性議員は、EU残留派の立場だった。伏見氏はEU離脱関連取材を通じ、「憎悪キャンペーン」が過熱する選挙戦を取り巻く気持ちの悪い違和感に襲われてもおり、心の片隅で「起こるべくして起こってしまった事件」だと感じたという。

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