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IoT時代の安全「Safety 2.0」建設

安全性と生産性の両立を可能にする「Safety 2.0」(3/3ページ)

2017.01.11

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コラボが生み出す新たな安全で新技術/新市場を創造

 Safety 2.0は、既存のシステムを大きく変える可能性がある。その好例が鉄道だ。

 現在の、地上設備を用いて列車の運行管理を行うシステムでは、「閉塞」と呼ぶ区間を設定し、安全面から1つの閉塞区間には1つの列車しか入れないようにしている。これに対して全ての列車を無線で運行管理するようになれば、閉塞区間から開放される。これにより、多額なコストがかかる地上設備は最小限で済むようになるし、今以上に過密なダイヤだって組める。

 これをもっと突き詰めていくと、図5のように、電車とバス型のDMV(Dual Mode Vehicle)車両の混在運行を実現する。バスが電車の役割も果たすことで、低コストな運行システムや、顧客満足度の高いサービスの提供が可能になるのだ。

Safety 2.0が実現する鉄道の未来。電車、バス型DMV車両、ディーゼル車両などの混在運行が可能になる
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 こうしたSafety 2.0の究極の姿が「コラボレーションフェールセーフ」である。バスの運転手の不測の事態を自動運転が救う、図6が、まさにそれ。とりわけ自動車分野では、自動ブレーキや自動運転などの技術の進展に伴い、様々なコラボレーションフェールセーフが可能になりそうだ。

バスの運転者に異変が起きたら、それを管理センターやバスに急報し、バスが自動で停止する
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 もう1つ、コラボレーションの例を挙げるとすれば、歩行者だ。街中ではスマホを見ながら歩く人をよく見かけるが、いくら自動車の運転手が注意しても、周囲が見えていない歩行者は急に自動車の進路に飛び出してくるなど予想のつかない危険な行動をとる。これに対して自動車と歩行者がスマホを介してつながれば、ある一定の距離に自動車が近づいたところで音や振動、画面表示などによって接近を知らせ、歩行者が自ら回避行動を取るよう促すことができるようになる。

 このように、人とモノが協調すれば、安全の確保の仕方が多様化する。そこには新たな技術と共に、新たな市場、新たな産業が生まれる可能性があるのだ。

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