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50歳からの“老後破産”防衛術ライフ

50代男との結婚はイマイチ? 「ねんきん定期便」の見逃してはならないポイント(3/3ページ)

2016.08.25

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妻の側から見た際のチェックポイント

――年金の話を聞いたり、読んだりしている時に気づいたのですが、多くのケースが男性目線で語られているような気がします。定年問題が絡んでいること、家族で働いているのが男性中心であることが、その背景にあるのではないかと思うのですが、逆に妻の側から見て、ここはチェックしておくべきだという点があったら知りたいところです。何しろ、平均寿命では女性が長生きするわけで、本当に大事な老後のお金問題は、男性よりも女性にあると思うのですよ。

 「シニアになったら、妻は夫の厚生年金の額をしっかり把握しておくことです。50歳以上のねんきん定期便に記載されている『老齢年金の種類と見込額』のうち、老齢厚生年金の額ですね。というのも、夫が先だった場合、厚生年金支給額の75%が、遺族厚生年金として妻のものになるからです。しかも基礎年金として受け取れる年額78万円は非課税扱いですし、遺族厚生年金も非課税ですから、妻にとっては両方の合計額が完全な手取りの収入になります。ただし、夫が企業年金に加入していた場合、企業年金分と夫の基礎年金部分は受け取れませんから、全体で夫の生前に受け取っていた年金額に比べると、半分くらいまで目減りしてしまいます」

――夫としては、厚生年金の額から妻が受け取れる遺族厚生年金の額を事前に計算しておき、自分が先だっても妻が一人で生きていけるだけの資産は残す必要があるということでしょう。ついでにもうひとつ。厚生年金といえば以前、離婚した時に半分は妻に渡す義務があるという話が話題になりましたが……。

 「年金分割の話ですね。年金分割が受けられるから熟年離婚が増えるなどと言われましたが、正直、私は反対です。なぜなら、いくら分割を受けられるからといっても、年金の額は半分になるのですよ。それも厚生年金の部分だけで、婚姻期間に該当する部分のみが年金分割の対象なので、かなり減額されるはずです。しかも、最近は確定拠出年金を導入する企業が増えていますが、確定拠出年金も年金分割の対象外です。経済的に考えると、50代での離婚は女性にとって決してメリットのあるものではありません。あと、50代男との結婚は、年金分割の面ではイマイチ。婚姻期間が短い分、途中で別れることになった場合に分割で受け取れる年金は少なくなりますし、その年齢でバツ2、バツ3の男性だとしたら、今まで結婚した女性に厚生年金の期間を分割していますから、自分が受け取れる分が少なくなりますね」

 年金は大事な老後の生活資金です。まだ、あと10年以上あると思っても、ねんきん定期便にはしっかり目を通しておいた方が良さそうです。

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