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早出し!「ニュースの論点」ビジネス

リアルマネートレード(RMT)の国際市場作りは成功するか? 専門取引所「Switex」が開設(1/2ページ)

2016.12.20

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 ドイツでフランクフルト証券取引所を運営しているドイツ取引所は12月1日、同国のフィンテック(FinTech)関連ベンチャー企業「ナガ・グループ」と共同で、オンラインゲームで使われるアイテムや仮想通貨を取引する専門市場「Switex」を設立すると発表した(参考:NAGA GROUP and Deutsche Boerse form the joint venture Switex、プレスリリース)。

 同取引所によれば、「世界で初めての中立的で、セキュアで信頼できるゲームアイテムの取引所」になるという。詳細はまだ明らかにされていないが、ゲームアイテムや仮想通貨をユーロなど現実の通貨と交換できる仕組みを提供することが予想される。ゲームアイテムの取引市場は、460億米ドルに上る市場規模が見込まれており、高い成長を続けている(参考:ドイツ取引所、ゲームアイテムの取引市場を設立へ、ロイター)。

 ゲーム内通貨と実際の通貨を交換する行為のことを、「リアルマネートレード/トレーディング(RMT)」と呼ぶ。ネットゲームやソーシャルゲームで使われるゲーム内通貨やアカウント、アイテムなどを現金で売買する。例えば、長時間ゲームをしないとなかなか手に入らないアイテムを、ゲームをあまりしていない人が手に入れたい場合に、「ユーザー間でアイテムを現金で売買したい」というRMTの需要が生まれる。

 RMTは一般に、取引仲介業者がいるほか、ヤフオク!やメルカリといったオークションサービスを介した個人間の取り引きでも行われることがある。ただし、ゲーム内の通貨やアイテムはゲーム内でしか価値を持たないものであり、またゲーム制作者の著作物にもあたる。このため、オンラインアイテムの流通はソーシャルゲームの運営側がその可否を決定できる。

 実際に、利用規約でRMTを禁止しているゲームもあれば、黙認しているゲームもある。多くの場合、「RMTの容認はそのゲームの寿命を縮める」とされ、禁止されるケースが多い。また、RMTで取り引きされるアイテムや通貨を不正に獲得したり、アカウントのパラメータを不正にコントロールしたりするために、ボットやチートツールなど不正プログラムが使われることも多く、問題となっている。

(写真:PIXTA)

 例えばヤフージャパンは、「RMTに起因する問題から、万全な体制でゲーム環境を提供することが難しくなった」として、2016年3月末で「ドラゴンクエストX Yahoo!ゲーム版」のサービスを終了している(参考:『ドラゴンクエストX Yahoo!ゲーム版』についてのお知らせ、プレスリリース)。

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