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早出し!「ニュースの論点」ビジネス

ライフル男侵入事件まで発生、米国発・世界を揺るがす「ピザゲート」事件とは?(1/3ページ)

2016.12.07

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 米国ワシントンDCで2016年12月4日、米大統領選に関するデマ事件で噂となったピザ店に、「陰謀の真相を確かめたい」という男がライフルを手に侵入する事件が起こった。

(写真:PIXTA)

 米大統領選の直前からネットで広まったそのデマの名は「ピザゲート(PizzaGate)」。告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」が11月初めに暴露したメールが発端となり、ネット掲示板「4chan」やSNS「Reddit(レディット)」などを介して、とくに“オルタナ右翼”と呼ばれる人達により話に尾ひれがついて広まったデマであった(参考:銃器持った男がピザ店押し入り、ネットのデマに反応 米首都、CNN)。男は逮捕され、けが人はいなかった。

 事の発端は11月、ウィキリークスが大統領選の直前に、民主党クリントン陣営の選対委員長ジョン・ポデスタ氏のメールを公開したことだった。5万通におよぶメール中の20通に、今回の事件の最大の被害者、ワシントンDCのピザ店「コメット・ピンポン」のオーナー、ジェームズ・アレファンティス氏の名前があった。

 アレファンティス氏は民主党支持者で、クリントン陣営の選挙資金集めに協力していたが、ヒラリー氏とは面識はない。コメット・ピンポンは子供が店内で遊べるように卓球台を店に置いており、壁には現代芸術の壁画が飾られているユニークなピザ店だ。ポデスタ氏の兄弟のトニー・ポデスタ氏は、この店の常連で、流出メールにはピザに関する記述があった。

 これとは別に、騒動が起こる直前の10月末、ヒラリー氏の夫のビル・クリントン元大統領がかつて、少女売春で有罪となった実業家ジェフリー・エプスタイン氏のプライベートジェットに何度か乗ったことがあるという事実が判明していた(参考:The ‘sex slave’ scandal that exposed pedophile billionaire Jeffrey Epstein、NewYorkPost)。ちなみに、次期大統領のトランプ氏も、エプスタイン氏と会食したことがある。

 このような「材料」を元に、嘘ニュースが作り出されることとなった。大統領選挙後の18日にトランプ次期大統領から国家安全補佐官に任命されることになるマイケル・フリン氏が、選挙前の11月3日に、「判断は自己自身で、ニューヨーク市警がヒラリー氏のメールをマネーロンダリングや児童性犯罪で告発...必見!」とツイートしたことも騒動に拍車をかけた。

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