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ASKA容疑者の「タクシー車内映像」流出問題、プライバシー侵害を問われる対象は?(1/2ページ)

2016.12.02

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 11月28日に歌手のASKA(宮崎重明)容疑者が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたが、同氏が逮捕される3時間前に都内からタクシーに乗って自宅に帰る際、タクシー車内にあるドライブレコーダーの記録映像がテレビ局の手に渡り放映されたことが、プライバシー侵害に当たるのではないかと議論を呼んでいる(参考:ASKAのタクシー内映像報道に批判の声 弁護士「プライバシーの侵害であり問題がある」、ねとらぼ)。

(写真:PIXTA)

 弁護士ドットコムの記事によると、報道後多数の苦情が国土交通省関東運輸局に寄せられたという。映像を流出させたタクシー会社が所属するチェッカーキャブは30日、画像がマスコミ各社で流されたことについて不適切と認め謝罪した

 管轄する国土交通省も12月1日、今回の事案について「遺憾である」という声明を出し、事業者団体に乗客のプライバシーへの配慮と管理を徹底するように通知文を出した(参考:ドライブレコーダーの映像の適切な管理の徹底について、国土交通省)。

 問題となった画像は、逮捕当日の28日午後、マスコミ各社が警察が同容疑者への逮捕状を請求する方針であることが報道された後、自宅に戻る際に撮影されたものとされる。日テレNEWS24のサイトには当該映像が掲載されていたが、既に削除されている。

 タクシーのドライブレコーダーの映像は、防犯と事故発生時の原因究明と安全教育のためのものであり、運行管理者が厳重に管理することになっている。映像を外部に提供する場合は、刑事訴訟法に基づく捜査機関からの文書による照会、事故やトラブル発生時に原因究明のため当事者や保険会社、捜査機関に提供するケースに限られる。

 ねとらぼがテレビ局各社に画像流出の経緯を問い合わせたところ、このうち2社から「公共性・公益性のあるものと判断したため放映した」という回答を得たという(参考:ASKAのタクシー車内映像放送で物議、テレビ局側に見解を聞いた“公益性、公共性があると判断した”、ねとらぼ)。

 しかし、弁護士の小林正啓氏(花水木法律事務所所属)はハフィントンポストの取材に対し、今回の画像流出は肖像権とプライバシー権の侵害であると述べている。J-CASTの記事によれば、ロンドンブーツ1号2号の田村淳氏がツイッターで問題を指摘、フジテレビ系「バイキング」や日本テレビ系「スッキリ!!」でも出演者が映像の公開を問題視していたという。

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